●P5第17話『純情乙女の恋物語』
脚本:佐藤勝一 演出:川田武範 作画:青山 充 美術:行 信三
●あらすじ(朝日放送公式HPより引用)
りんは、花屋さんにやってきた素敵な青年が好きになってしまったの。
青年が買ってくれた鉢植えを家に届けるついでに、彼のためにビーズで作ったプレゼントを渡そうとしていたんだけど、なかなか渡せず、彼の家の前を行ったり来たり。
勇気を出してやっと家を訪ねると、部屋の奥に若い女性が…。
ショックだったけど、「いつもお花を買っていただいているお礼です」と伝え、ビーズを手渡したの。
青年が買ってくれた鉢植えを家に届けるついでに、彼のためにビーズで作ったプレゼントを渡そうとしていたんだけど、なかなか渡せず、彼の家の前を行ったり来たり。
勇気を出してやっと家を訪ねると、部屋の奥に若い女性が…。
ショックだったけど、「いつもお花を買っていただいているお礼です」と伝え、ビーズを手渡したの。
でもやっぱりショック…。
そこへギリンマが現れ、落ち込んでるりんに攻撃を仕掛けてきた。
★概要
プリキュアシリーズにおいて、恋愛要素は基本的におまけ的な要素という部分が強いが、今回のエピソードも全開のこま・ナツに続いての恋愛絡みが中心だが、今回はそのりんが中心となるエピソード。
自宅に鉢植えを買いに来た男性客に一目惚れをし、アクセサリーを作っていた時に一人芝居を観て唖然するのぞみ達だが、そのままりんは自宅に戻るのだが、肝心な所で自分の通学バッグを忘れてしまい、のぞみ達がりんの自宅まで届けに行く。
偶然にりんが惚れていた男性客がわかり、のぞみ達はりんが作ったアクセサリーをその男性客に手渡してあげたらという提案で、渋々に鉢植えの届けに行くのだが、男性客の自宅の前で一歩も踏み込めずにいたりんは玉砕覚悟で鉢植えを男性客に渡そうとしたら、部屋の奥からやってきた一人の女性が現れ、りんは大きく愕然…自分が付けたアクセも女性に渡し、その場から立ち去って公園で号泣する羽目に…。
プリキュア5シリーズにおいて、唯一恋愛要素の薄いりん…本格的な男性によるアタックはエピソード上ではこれが初。
実はのぞみ曰く、過去に小さい時にアクセサリーを付けて告白をしたが失恋したという話がある。
以降、りんが好かれた相手を見ていけば、後のP5 27話のローゼット伯爵、P5GG第40話の百井京介ことムカーディアぐらいだが、殆どがもののけに好かれていたとしか言いようが無いだろう。
またこのエピソードにて、ギリンマが「期待してる分だけ、ヤツに裏切られた時のダメージは高い。」という台詞があるが、これと似た台詞として後の川村プリキュアシリーズの続編 スマイルプリキュア!の2話にて、ウルフルンが「夢や希望に燃えるほど絶望した時のバッドエナジーの力は大きくなるのだ。」という台詞があ
る。
今回の作画はプリキュアシリーズ作画の大御所の青山 充先生で、脚本は佐藤勝一さんである。
またりんによるアクセサリーにまつわるエピソードで、後の32話でも登場する。
★戦闘シーン
今回の戦闘シーンは噴水のある公園で、号泣していたところに偶々ギリンマが現れ、「無様だな、舞い上がってたようだが全て無駄に終わったな!」と相手の傷に塩を塗りつけるかのような発言するが、丁度りんの後に追いかけていたのぞみが「無駄な事じゃない!人が人の事を一途に思うことは、とっても大切な事だ!」と反論。
今回のコワイナーは噴水型のコワイナーで、腹部から水圧砲を放ってくるという戦闘スタイルで、そのコワイナーは水圧が上がれば上がるほど威力と大きさを増すのだが、ココとナッツによって噴水の栓を止められてしまい、一気に形勢逆転に持ち越されて呆気無く倒されてしまった。
●登場キャラクター
夢原のぞみ(キュアドリーム)
夏木りん(キュアルージュ)
春日野うらら(キュアレモネード)
秋元こまち(キュアミント)
水無月かれん(キュアアクア)
小々田コージ(ココ)
ナッツ
ブンビーさん(僅かながらの登場。)
ギリンマ
噴水型コワイナー
ペ・ヨンジュン似の男性客
男性客の彼女
●エンドカード
18話の前半部である増子さん的にイメージしたかれんさんのイメージ画の場面のセル画からの流用であるが、実は17話の次回予告の時で出てきた配色が異なる部分がある。
作画は多少違和感が残るが、動き面でリカバリー率の高い河野宏之さんが担当している。
●名場面
『りんの一人芝居で、唖然するのぞみ達…。』
普段アクセサリーを作るときは真剣であるりん。
この時ばかりは普段のりんとは思えない一人の世界に入り浸っていたが、その姿を見て、のぞみからは「怖い。」とドン引き去れてしまったぐらいである。
●名場面
『のぞみが語る、りんの初めての恋愛にまつわる話。』
シリーズエピソードにおいて、初めてのりんの恋愛絡みの話であるが、のぞみは既にりんは以前一回失恋していたという話を語ろうとする。
しかし、りんから口止めされてしまうが、やはり古くからの幼なじみであるため、りんの事を心配するのも無理もない話だ。
●名場面
『青年と青年の彼女のモデルは、やはりあの海外ドラマのあの二人?』
りんが一目惚れした男性客を見て、ドラマが好きな人ならピンときたプリキュアファンも多数いらっしゃったはず。
その男性客のモデルは、放映当時に爆発的な人気を博した韓国の人気ドラマ『冬のソナタ』で出演していた韓国出身の俳優 ぺ・ヨンジュンさんがモデルである事は確かで、その彼女のモデルは同じ韓国出身の女優 チェ・ジウさんではないかと推測できる。
●名場面
『後をついて戦闘に出たのはよかったが、結局店番をすっぽかす4人と2匹。』
りんの様子を伺いに後をつけていたのぞみ達、しかし…その一方で代わりに店番をやる羽目になったコージことココとナッツまで来てしまい、自宅に戻る所でやっとりんは、のぞみ達が店番をすっぽかしてしまったという事に気付くが、やはりプリキュアと店の手伝いという部分に関しては意外に難しい現実ともいえるだろう。
●関連エピソード