197作品目、200作品まであと3作品…今回は1992年にアイレムソフトウェアからリリースした『ボンバーマンワールド』。
ハドソンの公認を受けてアーケード版に移植されたボンバーマンシリーズ2作品目です。
前作のアイレム版ボンバーマンのラスボス キングボンバーが白ボンと赤ボンに成敗されたのだが、世界各地にいるロボット軍団を反乱を起こさせてクーデターを敢行、さらに国連ビルまでジャック。
これを目にした白ボンと赤ボンがクーデター鎮圧する旅に出るという内容。
操作方式は4方向レバー+2ボタン方式、爆弾設置とリモコン爆弾所持に使うセルフ爆破ボタンとなります。
制限時間180秒以内にフィールド内の敵を倒すとクリア、6ラウンドにいるボスを撃破するとそのワールドはクリアとなります。
敵に接触、攻撃を受ける、時間切れ、または自分が設置した爆弾の爆風に触れるとミスとなり、残機ゼロでゲームオーバー。
100,000点と300,000点にエクステンド、さらに5ラウンド後のボーナスラウンドで1UPする仕組みです。
アイテムは以下の通り…
●火柱(火力アップ)
●爆弾(設置ストック)
●リモコン(リモコン爆弾)
●曲線火柱(分裂爆弾)
●時計(タイムストップ)
●ブーツ(機動力アップ)
●BONUSプレート(全て揃えるとボーナスラウンドの時間が120秒までアップ)
●ドクロ
●ボンバーマン(1UP)
またステージクリア時にボーナス点が加算される仕組みですが、残り時間と残機数による倍率というシステムとなっており、少ない時間と残機が多いほどボーナス点が跳ね上がるという仕組みになっています。
またアイテム類は、本家ハドソン版では次のラウンドへの持ち越しはできるものの、アイレム版はこの面のみの効果という効果になるので注意。
全6ワールド6ラウンド制、合計36ラウンド構成…VSモードは最高レベル9までとなります。
●AC版 ボンバーマンワールド プレイ動画
ハドソンの人気キャラといえば、高橋名人や桃鉄のキングボンビー、桃太郎と肩を並べるスターであるボンバーマン。
実は元々、ロードランナーというゲームの敵キャラとして登場していたのですが、FC版の初代ボンバーマンのバックストーリーにて、「地上に出れば人間になれる。」という話を耳にし、地下帝国からの脱出するという内容から始まり、その後に色々なキャラクターと絡み合いながらもコミカルな物語を築き上げ、タカラトミーさんから発売されたビー玉を飛ばす玩具『ビーダマン』の初期版はこのボンバーマンをモデルにした発売、その後のビーダマンとボンバーマン人気に火がつき、98年に『ボンバーマン・ビーダマン爆外伝』、2000年には『ボンバーマンジェッターズ』というアニメ作品もありました。
アーケード版においては、このアイレム版2作と、本家ハドソンがネオジオ向けに作られた『ネオボンバーマン』とボンバーマンの落ちモノ『ばにっくボンバー』の計4作品のみであり、現在も他機種での移植は全く無いのですが、特にボンバーマンワールドとネオボンバーマンは、エミュレーター筐体で見つける事も比較的に簡単な作品だったりします。
ゲームバランス的に本家ハドソン版と比較しても無理に尖がった部分はあまり無く、丁寧にバランスが取れている事は確かですが、プレイ毎にボーナスラウンドの1UPの配置が大きく変わってしまうため、この辺も運絡みに近い感じになりますが、エミュレーター筐体の場合…メニュー選択後に起動するという形になるので、1UPアイテムも比較的に取りやすい位置に出てきやすい傾向があり、これを『電源起動パターン』という呼ばれるパターンで、筐体に電源が入ると一定の位置に固定されるという指向になりますから、初回プレイが一番安定しやすいといいてもいいかなと思います。
ただ、残念な部分としては本家ハドソン版みたいに次のステージへのアイテムの持越しができないという点が一番の難点でしょう。
唯一、持ち越し可能になるのはボーナスプレートとリモコン爆弾、分裂爆弾のストック数のみなのでこの辺が上手く機能してくれればいい評価はつけれたかもしれません。
●AC版 ボンバーマンワールド VSバトル プレイ動画