198作品目…200作品まであと2作品、今回は1986年にトーワチキからFCにリリースした『シャーロックホームズ 伯爵令嬢誘拐事件』を触れてみたいと思います。
一見ADVゲームみえますが、実は…。
アップル伯爵から依頼を受けたホームズが、イギリス全土を行ったり来たりしながら犯罪組織のパパイヤ団に誘拐された伯爵の令嬢のマーガレットを救出する内容のゲームです。
操作方式は十字キー+2ボタン方式、アクションボタンとジャンプボタンを駆使しながらさらわれた令嬢の情報を得ながら犯罪組織と戦っていきます。
所持金を稼ぐには、街行く通行人を倒していきながら(←えぇぇぇぇぇっ!?)、所持金を稼いでいきます。
また一部場面では、2P側コントローラーを使わなくてはならない場面もあるので注意。
ライフゲージがゼロになるとゲームオーバー、最終的にアップル伯爵の令嬢 マーガレットを救出するとクリアです。
●FC版 シャーロックホームズ 伯爵令嬢誘拐事件 プレイ動画
タイトルから見ると、普通の人ならば「ああ、シャーロックホームズのADVゲームか。」と思われがちですが、ソフトの中身を開けてFCを起動したら…。
『ホームズの名を借りたアクションゲーム。』
で、これをプレイした殆どの人は半分期待はずれを味わう結果になったり、即刻買取屋に売ってしまい、いつの間にかワゴンセールの常連作品になってしまったという非常に駄作な作品になってしまったのです。
実はこのゲーム、発売された翌年の1987年…シャーロック・ホームズの誕生100周年を狙った作品らしいのですが、開発元のトーワチキがFC初参入したのもこの作品からだといわれていますが、内容は内容はいいのにゲーム化するジャンルが全く間違っているとしか言いようが無い迷作中の迷作ともいえますね。
Wikipediaで調べてみた結果…トーワチキは元々、FCソフト会社ではなく玩具会社だったようで、喋るぬいぐるみシリーズやトランシーバーを発売していたようで、90年初期までGBソフトも数作製作していたのですが、2001年に会社全体が解散したとのことで、現在は会社自体も消えてしまった模様。
ゲームバランス的に非常によくできたとは言い難く、動きも非常にぎこちない、ヒントは非常に曖昧過ぎて意味不明な部分も多い、街行く人が拳銃を発砲してきたり、街行く通行人を蹴り倒して金を回収するホームズの行動自体が非常におかしい部分が強いですね。
このゲームを触れた事がありますが、実はうちの親が部品取り用に2機目のRF端子のFC本体を2,000円で購入したのは良かったのですが、同時に以前紹介した『バードウィーク』と『バギーホッパー』と共にこのソフトも付いてきたと言っていたらしく、妹と一緒に興味半分で遊びましたが…。
これ、シャーロックホームズと違う。
何も解らず、呆気無くゲームオーバーになった時は…
ビーすけ「全く解らないし、ゲームジャンルが間違ってる。」
妹も同感でした。
現在もリサイクルショップの中古ソフトにヘンな所で眠ってるとこもありますし、今はネット環境もあるからある程度まで進めるでしょうけど、シャーロック・ホームズをこよなく愛するに人は大変オススメできないゲームだと思います。
ちょっとヘンなゲームをやりたい人向けですね。