204作品目、今回は前回のグランツーリスモの続編 1999年ポリフォニーデジタル・SCEの『グランツーリスモ2』を触れてみたいと思います。
PSシリーズにおいて2枚組のソフトといえば、このGT2しかないでしょう。
モードは前作同様ですが、今回の二枚組による容量の関係で即席にレースを始められるアーケードモード・ディスク、前作同様マシンをチューニングやライセンス取得試験を受け、ワールドチャンプを目指すグランツーリスモ・モードディスクとなりますが、今回もグランツーリスモモードの方をレビューしていきたいと思います。
操作方式は前作同様のなので割愛しますが、詳細は前回の初代GTを参照。
97年に発売し、PSでのリアルレーシングゲームの金字塔を築き上げたGTことグランツーリスモ。
その後、ポリフォニーデジタルが各ゲーム雑誌上にて、『グランツーリスモの続編を出す。』と見出しを見て、多くのレースゲームファンを期待を膨らませいたことは確かで、今回は前作100車種から400車種追加し、500車種まで増え、その500車種の中に全日本GT選手権(現 SUPER GT)やチューニングメーカやメーカーワークスが追加され、ワークス側はマツダスピード、トムス、無限、そして前作においてライセンス取得試験のゴールド獲得時にコンプリートモデルをプレゼントカーとして用意したニスモ、TRDの他に今作から大手チューニングメーカーとショップが参戦し、スプーン、マインズ、RE雨宮、HKS、トミーカイラが、国産メーカー新規はダイハツとスズキが登場。
海外メーカーでヨーロッパ側は、前作のアストンマーチンとTVR以外に今の湾岸マキシでお馴染みのポルシェベースのメーカー RUF(ルーフ)、メルセデス・ベンツ、BMWとさらにシトロエン、ルノー、プジョー、ランチア、ミニ、フォルクスワーゲン、リスター、ロータス、MG、オペル、ベクター、ベンチュリー、アルファロメオ、アウディ、フィアット、ジャガーが追加。
さらに北米側は前作のシボレー、ダッジを筆頭に新たに、シェルビー、プリマス、フォード、マーキュリーが登場。
マシンラインナップは99年までに登場した車種以外に、60~80年代中期に登場した一部車種も追加され、まさにこの初代PSにおいてのGTにおいて、かなりのお祭り騒ぎな感じになり、さらに今作から現在のGTでは当たり前になったグラベルコースや実地をモデルにしたコースも追加され、特にローマ、タヒチ、シアトル、グンリンデルワルドにアメリカの実際にあるラグナ・セカサーキットもこのシリーズから初登場された事も大きなニュースになった事でしょう。
●PS版 グランツーリスモ2 アーケードディスク オープニング&デモ
GT2は一度、発売延期されていたのですが、正式に発売された時に自分も「おおっ!今作のGTはダートコースも追加されたんかい!!」とすごく喜びましたし、特にやはりチューニングメーカーからのマシンも参戦した事が喜び、特にスプーン仕様のEK9はMTOから発売された『Option チューニングカーバトル』に続いての2作目という形で、特に10,000回転までブン回す快感は結構刺激的でしたし、カリブラのレース仕様もF1ばりの回転数はかなり痺れました。
だがしかし! いいばかりではなく、実はGT2…プレイ進行を大きく崩壊させてしまうとんでもないバグという名の時限爆弾を隠し持っていたという事を…。
それが、この動画である(下記参照)
使用していた車種がガレージ上に消滅、さらにエンジン出力が初期馬力より大きく下回ったり、回転数が異常な数値、バグ車種を使うと停止するおろか、データまでもが使い物にならなくなる。
これは発売当時…買っていたユーザーの一部から見つけ始め、同時にネット上でもこれらのバグがあったという報告例が浮上し、発売当日に購入したユーザーの殆どがこのバグに泣かされたという報告例がありまして、自分もプレイ日数が990日辺りで車が消滅したという被害に受けた事があります。
↓詳しいバグ詳細はこちら…
特に一番分かりやすいのが、文字化けによるバグ。
これは日産の新車ディーラーでマシンカラーを変更する際に、一部のマシンカタログカラーにおいて『リ』の部分が突然、文字化けが起きまして、その他の車種において『リ』が付く車種の大半が文字化けを起こすという症状であるが、再度ローディングしなおすと何も無かったように戻ります。
その後、SCEがそのバグが起きていたディスクの無償交換サービスを行っていたそうで、現在はPS4へ移行しているためこのサービスが続いているかは不明であるが、仮に終了していれば、それはそれで諦めるしかないと思います。
●PS版 グランツーリスモ2 アーケードディスク 海外版 プレイ動画
車種:R34 GT-R
ゲームバランスは良かったのに、あのバグのおかげで全ての苦労が水の泡となって消えた絶望感は計り知れなかったですね。
再度やり直した時には、バックアップ用としてもう一枚確保してプレイしましたが…。
なぜ、こういう不手際をやってしまったポリフォニーデジタルもちょっと残念極まりなかった…後にGTPSPでもメニュー画面時に突然フリーズして停止してしまうという不具合もありましたけど、PSPの方と比べてみれば可愛い程度です。
GT2も、今のGT4に続いて結構長い時間で遊んでいた作品でしたし、このシリーズを以てレーシングモディファイが廃止になってしまったのは非常に心残りで、GT4でGTウィング装備という部分がモディファイの代わりである事は確かでしょう。
今はあんまり遊んでないですね…あのバグで結構絶望の底まで叩き落されたから、半分トラウマです。
現在でも中古で108円で買えますが、殆どが修正前のバグディスクという事なので、ステータス達成目的で遊ぶより、気軽に遊ぶ程度なら支障はないと思いますけど、仮にバグが発生した時の対処のサブ用のメモリーカードを購入しておく事を薦めます。