●ワイドKC プリキュアコレクション Yes!プリキュア5 第2話(なかよし連載版)
原作:東堂いづみ(東映アニメーション 大泉スタジオ)
漫画:上北ふたご(アニメ ヤッターマン2008年度版 キャラデザ)
★概要
コミック版P5第2話のベースとなったのが、P5第7話『親友ナッツ現る!』をベースにしたストーリー展開であるが、当時はなかよし4月号で連載されていたものだが、第1話と同様にストーリー面に関して大きく相違点が異なる部分がある。
物語スタート時からのぞみが彼氏とクリスマスで告白を受ける所から物語が始めるが、単なる授業中で爆睡していたというオチであったが、この辺も原作アニメ版の第2話『情熱全開!キュアルージュ』において使われていた。
この辺も原作であるアニメ版の尺を合わせるため、1話で一気にプリキュアとなったりん達で、その後のピンキーキャッチュによるドリームコレットの中に幽閉されていたナッツを解放するが、アニメにおいて感動の再会を果たすかと思いきや、ナッツの尻尾攻撃でブッ飛ばされるココの場面がある。
しかし、残念ながらコミック版ではその場面に関しては完全割愛となっている。
人間体のナッツの登場展開もアニメ版では7話の終盤辺りで登場しているが、コミック版では序盤に登場。
アニメ版では疑心暗鬼になっていたが、「伝説の戦士…この子達が…!?」と多少驚く程度で止まる程度であった。
やはり7話がベースにしているため、早くもナッツハウスが登場しているが、外観もほぼアニメ版の初代ナッツハウスとほぼ変わりはないが、周りの風景に関してはあまり触れていないようだ。
今回のナイトメア側の敵が3話で初参戦していたガマオが参戦していた。
やはり、コミック版1話と同様あまり活躍の場も見せずに呆気無く登場して終了という形で終わってしまった。
しかし、ガマオとの戦闘前に「これからって時に!!」と慌ててドーナツを頬張ろうとする姿にも注目。
この時点で、5陣営の決め台詞でもある『希望の力と未来の光!華麗に羽ばたく5つの心!Yes!プリキュア5』このエピソードから登場し、アニメ版では6話からお披露目という形になった。
ラストシーンもほぼアニメ版の7話のラスト付近で、ナッツの「ナイトメアは手強い、油断大敵だ。」という台詞部分もこの時点で使われているが、ラスト付近はなんだかんだと食いまくりののぞみ達のコマの部分で2話は終了となる。
★総評
コミック版5の2話の物語の大半のシチュエーションも7話で活かされるという形で採用されているが、やはりプリキュアシリーズの醍醐味ともいえる戦闘シーンは、コミック版の尺の部分があるため僅かながらの割愛は泣くに泣けないのは仕方が無い事だろう。
コミック版の作者 上北先生曰く、「お姉さんの視聴者の方にも人気があった。」というコメントが添えられているのだが、この頃から若い女性ファンの人気の開拓に成功したキッカケは、当時…女性ファンの間でもイケメンや美少女になるという擬人化というムーブメントがにわかに人気が上がっていた事だろう。
一部でアンパンマンやドラえもんを擬人化させたイラストを展示していたファンサイトもいくつか存在し、現在は大手でもDMM.comとKADOKAWAで運営している『艦これ』こと『艦隊これくしょん』も日本軍の戦艦を美少女キャラにして大人気となったことは有名であるが、この頃から擬人化という設定を上手く活かす東映アニメーションの流行を掴んだと見てもいいことだろう。