206作品目、今回は1992年にタイトーからリリースした縦STG『グリッドシーカー』を触れてみたいと思います…意外に知らない人も多いかもしれませんね。
架空の1999年8月に中東で起きた『第二次湾岸戦争』が勃発し、略奪しようと隣国まで拡大しつつある中東の某国の脅威から守るため、多国籍軍が食い止めるという内容のSTGです。
操作方式は8方向レバー+2ボタン方式、メインショットとボムという構成で、ボタンを押しながらレバー上下入れると前方に装着されているグリッドのポジションが変わります。
グリッドは敵弾に触れるとPOWゲージに蓄積されフルゲージになるとボムストックが追加される仕組みになっており、最高4個まで蓄積可能。
また道中のグリッドアイテムを取ると、様々な攻撃手段が変わります。
●赤=ハイパーバルカン
発射すると前方にハイパーバルカンが発射。 ボンバーは自機周囲で爆発するタイプ。
●青=カッターレーザー
発射すると前方にカッターレーザーが発射。 ボンバーは前方集中型のレーザー。
●黄=ファイアーブラスター
発射すると威力の高い爆風を放つ爆弾を発射。 ボンバーは前方投下型のナパーム チェーンリアクター。
●緑=マルチサイト
発射すると敵に追尾する煙弾が発射。 ボンバーは大型版のツインドラグーン。
●ヘルパー
1面と3面、5面に援護の大型ヘリ、大型爆撃機が出現し、一定ダメージを受けるまで援護射撃をする。
そのままクリアすると高得点が入る。
また、自機は3種類のうち1機を選択する事ができます。
★F-14 トムキャット
言わずと知れたアメリカの可変翼戦闘機。 メインショットは前方集中型。
機動力は高いが、攻撃力は低い。
★AH-64
アメリカで有名の戦闘ヘリ。 メインショットは拡散の5WAY型。
機動力と攻撃力はほぼ平均。 初心者でも扱いやすい。
★B-2 スピリット
アメリカで有名のステルス爆撃機。 メインショットは3WAYタイプのウェイブ弾。
攻撃力は非常に高いが、機動力は低い。 さらに当たり判定も大きい。
各ステージ最深部にいるボスを撃破するとラウンドクリアー、全6ステージ1周エンド制ですが、ラスボスを撃破するしないかによってエンディングが変わります。
1992年に登場した現代戦を題材にしたSTGの大半が、前年に起きた実際の湾岸戦争を題材にした作品が多く、ビデオシステムの『ソニックウィングス』、NMK&ジャレコの『湾岸戦争』もやはり湾岸戦争による影響力が非常に強かったことは確かで、このグリッドシーカーもストーリーデモから見ても、やはり湾岸戦争による影響は大きく出ていますが、中には韓国のゲームメーカーで『ガルフウォー』というゲームは完全にギリギリアウトなネタもありました。
話はグリッドシーカーの話に戻しますが、当時のタイトーのゲーム作品においては意外にマイナーに近い作品になりますが、家庭用に移植されたのはPS2のタイトーメモリーズ上巻のみと他の機種ではあまり移植経歴が薄い作品ですが、音楽スタッフのZUNTATAのメンバーで、後の電車でGO!1~2のBGMを担当した『中山上等兵』こと古川典裕氏が担当しています。
●PS2 タイトーメモリーズ上巻 グリッドシーカープレイ動画
使用機体:AH-64アパッチ
ゲームバランス的にこの年のSTGとしては意外に高く、特にグリッドの使い方が非常に重要になってくるのですが、中にはグリッドを貫通させて攻撃を仕掛けてくるボス敵もいるため、グリッドでの過信はあまりできないのもこの辺も大きな戦略として試されます。
特に2面ボスの高速誘導弾は意外に初心者殺しの部分が非常に強く、慣れないうちはここでボコボコにされて残機を散らしていく光景も多いです。
3面も意外に初心者殺しの難所が多く、最低でも2面ボスまで来れれば問題はないでしょうけど、本格的なクリア目的を目指すとなれば色々戦略を積んでおかないと結構難しいですし、中盤からかなり殺しのかかった攻撃パターンも入ってくるので、結構手を焼く部分は多いですね。
自分も3面ボスには結構泣かされましたし、ボムストックも底については残機を大量に散らされたモンです。
コンティニューゴリ押しで全面クリアーをしましたが、本当に辛かったです。
エミュ筐体には入ってる可能性は意外に低く、唯一遊べるとなればPS2のタイトーメモリーズ上巻を購入する他にはないと思います。
連射パッドがあればなんとか進めるというレベルとは言い切れず、雷電みたいに真横から攻撃を食らうケースも意外多いので注意が必要です。