210作品目、今回は2007年にタイトー&ユークスの『D1グランプリ アーケード』を触れてみたいと思います…前回のスマプリのカラーゲームキッズに続いての2000年代作品になります。
ドリフトで競い合う審査方式の自動車レース『全日本プロドリフト選手権(D1GP)』を題材にしたレースゲームで、参戦車種は全て2006年シーズンに参戦していた車種が中心となります。
操作方式はハンドル+アクセル、ブレーキ、サイドブレーキで構成されており、規定されたコースで横滑りしながらポイントを稼いでいく仕組みになります。
制限時間内に完走できないとゲームオーバーですが、一部モードでは異なるルールが起用されています。
★練習モード
チームオレンジの熊久保選手によるレクチャーしていくモード。
★単走アタックモード
実際のD1でも起用されている予選をモチーフにしたモード。
★追走アタックモード
実際のD1のメイン競技である追走しながら、相手の車といかにシンクロしていきながら競い合うモード。
★ドリフト選手権モード
実際のD1メインである試合方式を再現したモード、相手のポイントを上回れば勝利、下回れば敗北となりゲームオーバー。
また、使用できる車種は以下の通り…
★吉岡選手 YAMASA AE86トレノ
★日比野哲也選手 D-MAX Sun Rise AE86レビン
★末永正雄選手 TRUST雨宮 TOYO FD3S RX-7
★熊久保信義選手 YUKE'S TEAMオレンジ GDB型インプレッサWRX-STi
★手塚 強選手 チーム・グッドイヤーBee☆R B324R R32型スカイラインGT-R
★今村陽一選手 チームORC with トップシークレット Z33型フェアレディZ
★川畑真人選手 チームTOYO S15型シルビア
★野村 謙選手 BLITZ ER34 スカイライン
初心者向けは、熊久保インプレッサと末永FDが一番オススメで、上級者向けはのむけんと手塚B324R、パワーが少ない日比野&吉岡選手のAE86となります。
日本で誕生し、今では世界でも知られるようになったドリフト競技のD1グランプリ。
海外シリーズやフォーミュラD、技術重視で競い合うドリフトマッスルの起爆剤ともいえ、東京でもお台場特設コースで行なわれ、一部では中部国際空港の一部をコース化したりと今の日本のモータースポーツの新しい風を送り込んで成功したのも事実で、なかにはSUPER GTで活躍している『MAX☆織戸』こと織戸 学選手、谷口信輝選手もこのD1で参戦してます。
特にD1で最もタレント色が強く、人気度も高い『のむけん』こと野村 謙選手は最も知られている存在で、バリバリの九州弁とひょうきんなキャラとして有名ですからね。
このD1グランプリアーケードでのデータ保存の媒体は、タイトーのNESICA(ネシカ)やバトルギアシリーズで採用されているNESYS(ネシス)ではなく、磁気カード方式のデータカードが採用されていますが、特に実際のD1で撮影した写真を磁気カード化したものですが、D1グランプリが好きなコレクターだったら、プレイするより集めておきたいのは事実でしょう。
ちなみに、私も持ってはいますがあまりプレイ回数的に少ないというのが本音ですね。
コースはエビスサーキット南コース、繁華街特設コース、アメリカのアーウィンデイルスピードウェイ、市街地特設コース、そしてバトルギア4Tunedからは『中級B』お台場コースも収録されていますね。
また、このカードでプレイし、全コースともS評価でクリアすると隠しコースとして富士スピードウェイでのバトルもできるというボーナス特典も…。
当初はツインタイプの筐体として起用されるとカタログ内の記事に予定していたのですが、確保面が難しいためかシングル筐体での稼動という形で稼動されるという形で登場しました。
しかし、神奈川県内で当時稼動していたのは、鳥浜のスーパーオートバックスで期間限定での稼動であったが、横浜市内で唯一D1アーケードが遊べたのは、この上大岡のイトーヨーカドー内にあるゲームコーナーのみであったのですが…。
ゲームそのものがマニアックな傾向が強く、純粋に走るという要素的に難しいためか、あまりインカム的に取れないというデメリットも。
ゲームバランス的にバトルギア4Tunedのドリフトモードからのスピンオフであるためか、ドリフトをメインにして普通に走るという部分的に完全排除しているので、一見さんでもあまりとっつきにくいという部分が非常に浮き彫りになっているので難しいゲームになっていますね。
自分も『魅せる走り』というのは、非常に苦手なカテゴリーで純粋にスピードとタイムで競い合うのであれば面白いですけど…。
他機種において、PS2版がありますが過去に2作発売されていますが、特に2005年度版は非常に入手困難になっています。