211作品目、今回は1992年にバンダイナムコ・エンターテイメントからリリースしたガンシュータイプのクルマゲー『ラッキー&ワイルド』を紹介したいと思います。
再び、バンダイナムコ作品ですが…意外に知らない人も多いのでは?
アメリカを舞台に、巨大犯罪組織『ビックシガー』を壊滅するために捜査官ラッキーとワイルドが大活躍するゲームです。
操作方式はハンドル&アクセル、ブレーキ、ガン型デバイスで構成されていますが、1P側のラッキーはその役割を行い、2P側のワイルドはガン型デバイスで射撃するのみとなっています。
各ステージの最深部にいる凶悪犯を逮捕すればステージクリアですが、ライフゲージがゼロになるとゲームオーバー、ステージクリア時にライフゲージが回復する仕組みとなっており、ゲージは共有制。
全6ステージ構成1周エンド制です。
●AC版 ラッキー&ワイルド 海外版 プレイ動画
刑事モノのクルマゲーといえば、タイトーのチェイスH.Q.シリーズが非常に有名で、ポルシェ928を操って犯人のクルマに体当たりさせて停車させるという豪快さで有名になりましたが、ナムコのラッキー&ワイルドはどちらかといえば、チェイスH.Q.シリーズの2作品目のS.C.Iにセガのレースチェイスみたいな要素を入れ込んだというモノ。
ゲーム自体的にタイトーのチェイスシリーズ寄りかというより、セガのレースチェイスにクルマの操作を入れたという感じが強く、チェイスシリーズの定番であるオーバーテイクスイッチによる急加速ができないという部分から見ると、シューティングの要素が強いと思います。
ステージ開始早々、犯人の車から発砲されてフロントガラスを割られるという部分を見て、
「犯人、完全に狙ってるだろ?」
ツッこんでもいいぐらいですからね。
ゲームバランス的にいうと意外に高めであり、これはガンシュー作品においては意外に当たり前な難易度であり、「先に進みたけりゃ、コインを入れてプレイしてくれ!」というインカム重視という部分が非常に強く出ていますが、同時にクルマの操作が苦手な人にとっての単独プレイは非常に苦行になってしまう事も…。
初めてこの作品をプレイしたのは、アミューズメントパーク・ジアス新横浜店(上大岡店の兄弟店)で稼動当時にプレイした事があり、2面の路地面でゲージが一気に無くなって終わったというオチで泣かされ、その後に改装前のマリンタワーの1階のゲームコーナーでも遊んだ事がありますが、やっぱり2面が最大のヤマ…。
残念ながら、現在では稼動している店舗も無ければ、家庭用にも移植されていませんが、もし実機で見かけたらガンシューが好きな人やクルマゲーが得意な人でタッグを組んで挑むと楽しいかなと面白いと思いますよ。(笑)