221作品目、今月最後を飾る紹介は1994年にカプコンからリリースしたSTG『アルティメットエコロジー』です…ディープ且つコアなカプコンファンならタイトルの名前だけは聞いたことがあるはずかなと、同時に6月は環境月間という非常に遅い時期でありますが…。
人類が宇宙へ移民するようになった未来の時代…各惑星に人類を住むようになり、同時に開発ラッシュや大きな繁栄をもたらしてきたが、その惑星の開発を手掛けているカーネル・ゴヨーク社長が率いる巨大企業『ゴヨーク社』が各惑星の資源を無断で採掘や伐採、開発、不法投棄を行っては死の星にしていたらしく、そんななか…美しい自然が残っている惑星エルウッドにもゴヨーク社の魔の手が忍び寄り、その惑星住む科学者 Dr.モリーが二人の息子達に自作した戦闘艇でゴヨーク社の開発を阻止する戦いに挑む内容です。
操作方式は8方向レバー(PSP版は十字キー)+3ボタン方式で、中央のボタンがメインショット、左右のボタンは攻撃用アームの移動を行ない、左側のボタンは反時計回り、右側のボタンは時計回りに動き、PSP版のカプコンアーケードクラシックスではLボタンが反時計回り、Rボタンが時計回りにアームが動く仕組みで、メインショットを一定時間チャージするとチャージ攻撃が可能。
各ステージ内にいるゴヨーク社の開発マシンを撃破すればステージクリアー、敵弾や敵機に触れると1ミスで、残機ゼロでゲームオーバーとなりますが、400,000点と800,000点にプレイヤーエクステンド制度があります。
道中、輸送機や敵編隊を撃破するとアーム系装備、サブウェポン、クリスタルが出現し、クリスタルは画面下部にあるアームレベルが上昇し、攻撃能力が上がります装備品は以下の通り…。
●エナジーボール
ボタンを押しっぱなしでも連射が効く直進弾で、チャージショットは改良版エナジーボールを放ち、貫通能力がある。
●ハンマーショット
防御能力も兼ねたショットで、鉄球で攻撃を仕掛けるアームの大きさが防御の要。
●ホイールショット
メインショットは広範囲タイプであるが、1943改のショットガンみたいに単発で、威力は非常に弱いがチャージショットのホーミングショットは効果大。
●レーザーソード
アーム先端からレーザーを放ち、ショットを押さなくても攻撃を放てるのが最大の特徴。
しかし、射程距離が短く、使い所的に意外に難しい。
サブウェポンは、放射線状に投下するボムとホーミング、バルカンがあり、特にバルカンは非常に使い所のある兵器です。
●AC版 アルティメットエコロジー プレイ動画
カプコンの横STGといえば、エリア88やUSネイビー、古い所ではセクションZやソンソンといったメジャー作品を世に送り出しましたが、このアルティメットエコロジーは元々、アーケードゲーム専門雑誌のゲーメストの刊行元である新声社とカプコンによる一般公募によるアイデア企画の元で誕生した作品であったのですが、その後に情報が一旦音沙汰になったと思いきや、やっと情報が出てきたのが2000年辺りに再び情報が現れたという意外なフェイントの登場でありました。
実は、8年後の2002年に登場した理由はカプコンのアーケードゲームのメインボードである『CPシステム』のメインボードの生産終了の際に発売したという意外な経緯があったようです。
それ以前は、カプコン直営店でしか流通されていなかったためか、意外に出回る事は無かったそうで、
実は神奈川県内で唯一のアルティメットエコロジーが稼動していたのが、つい近年まで横浜の磯子の八幡橋界隈にある『プラザカプコン磯子店』に2クレジット設定で稼動してましたが、現在は式神の城IIに入れ替わってしまったため、再び幻となって消えてしまったようです。
その2002年からさらに5年後、2007年にPSPで発売された『カプコンアーケードクラシックス』で念願の家庭用移植という運びになったという事で、同時にスロットで獲得する事によってサポートシステムを追加させる事もできるようになっています。
今でこそ、省エネや大気汚染、森林伐採、酸性雨と環境問題といえば世界共通の課題であり、こういったテーマを取り入れた作品で入れた作品として非常に珍しい作品なるかなと思いますし、エンディングも自然の大切さを訴えてる感じが強くでていますが、問題はこのゲームによる独自の操作体系に非常に手を焼くという弊害が大きく、特にアームの使い方が慣れないビキナーだと四苦八苦に苦しめられるというデメリットが強いため、意外な所で凡ミスを連発しかねないという非常に手厳しい洗礼を浴びせられる事も多いですが、PSP版はL・Rボタンで振り分けておくと、非常にやりやすくなります。
自分もPSP版の方からプレイしたのが最初で、AC版はその後にプレイしましたが、やっぱりPSP版の方が非常にやりやすかったかなと。
まぁ、同時にカプコンお決まりのパターンである『2面のボスから急激に難易度が上がる』という部分は相変わらずなので、この辺も残機ボロボロと落としていっては慣れていくしかないと部分もあるかなと思いますが、現在は手頃に遊べるPSPでの『カプコンアーケードクラシックス』でこの作品が遊べるので、興味を持った人も是非ともプレイしてみてはいかがでしょう。