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懐かしのゲーム作品を語る…第249回『ファイナルラップ2』

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249作品目、今回は1990年にバンダイナムコ・エンターテイメントからリリースしたAC版ファイナルラップの2作目『ファイナルラップ2』を紹介…今は絶滅しちゃいましたね。


1989年当時のF1世界選手権を題材にした通信対戦システムを実装したレースゲー『ファイナルラップ』のバージョンアップ版で、初代は鈴鹿サーキットのみでしたが、ファイナルラップ2からはアメリカのオーバル、イタリアのモンツァ、モナコの3コースが追加、プレイヤーマシンはマクラーレン、ウィリアムズ、ロータスキャメル、レイトンハウス、フェラーリの5台ですが、内部設定での変更となるため、プレイヤーによる任意選択は不可能。


操作方式はステアリング&アクセル、ブレーキ、2速マニュアル方式のシフトギアでオートマはありません。

制限時間内に規定周回数を完走すればクリアですが、制限時間がゼロになるとゲームオーバー。


一世代前のポールポジションシリーズと似たバージョンアップという形になった今作…ファイナルラップは元々、筐体間による通信対戦を初めて実装し、以降のリッジレーサーシリーズまではエントリー待ち受け方式を採用された作品になり、他作品でもかなり多く採用されるようになりましたが、今のアーケードのレースゲーは湾岸マキシみたいに任意による乱入選択、頭文字Dみたいにモード選択前に乱入を許可するかというモードが当たり前になりました。


さて、1990年当時のF1といえば、あのマクラーレンホンダで快進撃を飛ばした時期でもあり、アイルトン・セナとアラン・プロストとの壮絶なシリーズ争いを繰り広げ、中嶋悟がキャメル仕様のロータスホンダで、日本中がF1人気が沸騰寸前になった年であったためか、各地のゲーセンやデパートの屋上、温泉街のゲームコーナーに圧倒的に占めていた事を覚えてる方もいらっしゃった方も多く、翌年にファイナルラップ3がリリースした時には既にF1ブームが真っ只中でしたからね。


自分もファイナルラップ2は意外にやってましたが、伊勢佐木長者町のキャロットにありまして、映画の帰りによくプレイした記憶も非常に記憶に残ってます。


サウンドやグラフィックも当時のナムコ作品としてはクオリティも良かった方ですし、ゼビウスやドルアーガ、マッピー等と名作を世に送り出していたナムコの黄金期の代名詞になりましたね。


欠点は単独プレイによるシステムと現存率で、ファイナルラップシリーズは元々、対戦メインで作られた作品なので、単独プレイによるタイムアタック要素が薄すぎるという部分があり、この辺も今の湾岸マキシシリーズみたいな単独プレイでも楽しめるという要素が乏しいのは宿命であり、以前紹介したバイクゲー『スズカエイトアワーズ』シリーズもこのファイナルラップのシステムを採用されてますから、今のゲーマー視点から見ると、どうしても焼き直しという部分が拭い去れないのは仕方がないと。


最大の問題点は稼働してる店舗が既に全滅してるという現実。



2年後にファイナルラップ3、3の翌年には完結作のファイナルラップRが登場しており、ファイナルラップ2が入ってる筐体の大半が3やRの改造キットで入れ替えてしまったため、遊べないというのが本音であるが、近年では湾岸マキシ4が湾岸マキシ5に改造したという点も同じで、過去のクルマゲーが遊べないという厳しい現実があるのは仕方がないと思います。

残念ながら近年のハードでも移植されておらず、仮に移植となればFOCAやフジテレビの承認を取らないと難しく、特に近年…国内によるF1中継のライセンス権を持つフジテレビも撤退してるため、この辺も難しいですね。

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