首都高に君臨する漆黒の帝王、圧倒的な戦闘力を秘めたポルシェターボ!
ブラックバード(963型 ポルシェ911ターボ)
湾岸MIDNIGHTにおいて、アキオの悪魔のZと並んでなくてはならない存在といえば、ご存知島 達也の愛車であるポルシェ911ターボ『ブラックバード』。
700馬力を発生し、RR駆動というとんでもないじゃじゃ馬マシンは。一体どうやって生まれたのか…そして、そのマシンのスペックに隠されたベールを覗いてみよう。
★ブラックバード スペックを検証
【注意】マシンのデータスペックは講談社刊から発売されたKCDX『湾岸ミッドナイト BIG TUNING』を元に参考し、一部管理人独自ででの見解を交ぜたデータとなります。
●パワーユニット
原作初期の頃は930型の911であったが、中盤から達也は963型の911にチェンジしており、3.6リッターの水平対向6気筒の空冷式のノーマルであるが、そこに959用のヘッドに交換し、水冷式に変更。
さらにインテークポートは32φから42φへ拡大された同時に三連スロットル搭載の北見オリジナルとなっており、リアフェンダーにはラジエーター追加している。
タービンは基本的に同じポルシェをベースにしているRUFの車種でも採用されておるKKK社製のターボチャージャーを装備しているが、北見は元々シングルターボ方式のチューンよりツインターボ方式のチューンにこだわりを持っており、ツインターボの場合だとターボラグの発生が少ないのも大きな特徴だ。
しかし、原作コミックのマコト編では『F1タービン』の異名を持つIHI製のRX6タービンを装備していたが、達也自身が扱う事が難しかったため、KKK社製に戻されている可能性は高い。
当然インタークーラーはノーマルより50%アップの容量アップタイプを使用しているため、冷却面も抜群。
ECUは210ccのインジェクターを1つずつ装備し、ツインインジェクター化。
ベースROMはMoTeC社製のフルコンピューターを組み込み、同時にセッティングの富永によって最適化を行い、700馬力という驚異的なパワーを発生することができるようになっている。
●マフラー&ドライブトレイン
パイプの長さも短く、複雑な形状であるポルシェだが、FLATレーシングの黒木とのバトルで萎縮した際に、北見と共にシゲのいる大阪へ向かい、ワンオフ製のEXマニとマフラーに変更、東京に戻った際に馬力は多少ダウンしていたが、独特のマフラーサウンドによる高揚で達也のモチベーションも回復している。
そこも富永のセッティングの最適化を図り、これまでないマシンへと進化を遂げた。
クラッチはトリプルプレート、フライホイールも軽量化を施しており、ここも驚異的な加速力を手にしている。
●足回り関係
サスペンションはトーションバー方式のストラットであるが、964用のコイルスプリングを加えた車高調節キットを装備、ブレーキはGT-RやインプレッサWのRX-STiシリーズ、ランエボでも当たり前に採用しているブレンボ製を使用しているが、講談社の湾岸ミッドナイトBIG TUNINGでのスペック上ではAP製を採用し、フロントは6POT、リアは4POT、ステンメッシュホースのラインを起用している。
●ボディ関係
こちらも悪魔のZ同様、ボディチューンのプロフェッショナルの高木による剛性アップで、Zと同様の剛性と柔軟性を両立している。
しかし、城島編で歩行者を避けようとした際にハンドル操作を誤り、リアを大きくダメージを負ってしまい、ここで思いきってパイプフレームとカーボンモノコック化し、軽量化による圧倒的な軽さと加速を実現する事ができたが、車検そのものが通す事が極めて困難な仕様になってしまったのは仕方無い。
●ブラックバードを手掛け、支えている者達…
●北見 淳
アキオのZと共にエンジン関係や全体で全面的に見ており、同時に自身が手がけた悪魔のZを超えるマシンを作りたいと夢を持っていた時、偶々レイナの32Rに同乗していた北見と遭遇し、マシンの製作に依頼された。
圧倒的なパワーと速さ、「分かる奴のクルマしか手を入れたくないんだ。」とその危険も付きまといながらも理解しているアキオと達也の信頼があってこそ、あの速さを実現できたのかもしれない。
●高木優一
アキオのZを復活後、達也から「Zよりブラックバードの方が速い。」と証明したいということで、ボディチューニングを任せられた高木。
少しずつステップアップしながらブラックバードをワンランク高いマシンへと進化させ、同時に徹底的な軽量化であるカーボンモノコックボディと鋼管パイプフレームまで惜しみも無く投入し、F1タービン無しでも圧倒的な速さを作り上げている。
●富永 公
アキオのZと共にブラックバードのエンジンコントロール関係を手がけた富永。
元々、963型ポルシェ911という車種であり、Zみたいなキャブレターによるアナログ的なコントロールが無いため、そこも上手く最適化にも貢献。
大阪から戻ってきた達也のマシンバランスを適正なバランスを補ってきている。
●シゲ
大阪にある『稲田製作所』という金属加工会社を営んでいる人物。
かつて若き頃の北見と共に国道246号線での青山ゼロヨンで走っていた人物でもあり、今は単車用の直管マフラーの製作のみであったが、東京からはるばる来た達也と北見の為にブラックバード用のマフラーとEXマニを作り上げた。
性能は大して高くはないシゲのマフラーであるが、乗る者をその気にさせるサウンドを秘めており、同時に同じ大阪で走っているエイジとマキの給排気系パーツも彼のオリジナルで作り上げたものなのだ。
●マキシにおいてのブラックバードの変化
マキシ1~3DX+までのブラックバードは963型をベースにした同じポルシェのコンプリートマシンである『3.8rs』をベースにしているが、前々作のマキシ4からは930型のRUFのイエローバードことCTRに切り替わった。
しかし、ストーリーモードの中盤でCPUマシンのブラックバードがCTRから963型ポルシェをベースにした『RCT』に変更されているが、現時点において追加という話は未だにアナウンスされていないようだが、同社のスマホアプリゲーム『ドリフトスピリッツ』のコラボの企画としてRCT仕様のブラックバードがゲットできるキャンペーンをやっていたようだ。