久々のプリキュアを語るシリーズ、遂に40回のテーマに突入となりました。
毎回、色々な視点でクローズアップしてきているプリキュアオールジャンル特集記事の『プリキュアを語る』シリーズも長くやってきましたが、今年最初のテーマはちょっと現実的な部分が強いテーマを二つ用意しておりますが、今回のテーマはまほプリとゴープリから始めたキャラバン方式によるお披露目イベントと、過去のプリキュアシリーズで行われていた池袋でのプリキュアシリーズのお披露目イベントについての比較的な話を語ってみたいとおもいます。
今年、まほプリとのイベントに行きましたが、その時に感じた事と過去のお披露目イベントを比較です。
●まず先に、プリキュアシリーズお披露目イベントとは?
毎年1月下旬、または2月頭の日曜日か土曜日にて各イベント施設で行われる新プリキュアによるPRイベントで、一般者やファンを目的に新しいプリキュアの理解と宣伝アピールをかねた東映アニメーションとバンダイによる協賛によるイベントである。
過去のイベントの情報は、残念ながら公式HP内でもほんの一部程度しか残っていない箇所もあるのだが、どうやら初代(←いわゆる、ルミナスが追加される前のMH陣営)の頃から明日のナージャとのイベントをやっていたという情報があり、そこから始まったと考えられるようだ。
公式HPで現時点で確認できたのが、2007年のP5お披露目イベントがあり、この時はまだ東京の池袋サンシャイン文化会館ではなく、三宅坂ホールで行われていたようで、この時に工藤真由さんもご出演されていたとの事だ。
また同日、東京の銀座エリア界隈をロンドンバスによるP5の宣伝も行っていたらしく、今のプリキュアシリーズのお披露目イベントとしてはかなり大胆であったことは言うまでもないが、近年のプリキュアから触れた人はこんな規模でやっていたんだと驚きを隠せないだろう。
翌年のP5GG(Yes!プリキュア5GoGo!)のお披露目イベントは、この頃から池袋サンシャイン文化会館で行われ、さらに一週間前にはプリキュアシリーズの放送キー局である朝日放送のお膝元である大阪でも行われ、こちらもハトプリとスマプリまで行われている。
●過去のプリキュアシリーズによるお披露目イベントの内容…
ここでは管理人が一番記憶に残っているスマプリの頃のお披露目イベントについて少し触れてみたいと思う。
会場内は夏のプリキュアシリーズイベントと同様の規模で行われるのだが、夏の池袋のイベントとは違い、意外に撮影禁止の箇所が多く、撮影できたといえどもほんの僅か程度。
また別会場では、第1話の先行試写の上映会もあり、こちらは変身前の時点で一気にカットし、そこから新プリキュアによる解説と玩具紹介によるPRという形で終わる。
★メリット
●広い会場でも、大いに新プリキュアによるアピールがしやすい。
●子供や大人でも、新しいプリキュアに対する親近感が沸きやすい。
★デメリット
●広い会場とはいえど、展開による影響で撮影禁止の箇所が非常に多くなる。
●広い会場となると費用もかかる。
このシリーズイベントは、2014年のハピプリのお披露目カーニバルを以て終了となった。
●ゴープリから方針決定したキャラバン方式『あなたの街にプリキュアがやってくるシリーズ』
ゴープリから東京・池袋や大阪と大都市圏ばかり集中してしまい、「東京まで行くのもお金が掛かる。」という地方のプリキュアファンも非常に多いのは事実。
昨年のゴープリから今年度のまほプリから起用された『地方キャラバンイベント』方式に切り替わったプリキュアのお披露目イベントは、地方のファンでも一人でも新プリキュアのアピールができるという点もあるから、この辺も意外に効果はある。
東京のみならず、埼玉や栃木、はたまた関西の一部地方のショッピングプラザや一部テーマパークで展開しており、この辺もタイアップ的な要素もできるというのも意外な強さがあるが、実はこの方式でも落とし穴があり、特に小規模といううっぶんであるため、池袋みたいにアピールタイムが非常に短いというデメリットがあり、特にスタンプラリーとなると、ショッピングセンター全体の協力も必要になってくるため、池袋みたいに一つの会場をまとめるという部分が難しい箇所もある。
また、ショッピングセンターという関係上で、特に一番多く行われているのが株式会社イオンが経営しているイオンモール系が非常に多く、イトーヨーカドーが経営しているセブンアイによるアリオ系は一部あるものの、この辺も少し偏りが多いという部分もある。
特にイオンは、過去にミニストップとローソンによるスタンプラリーとのタイアップをやってきているので、この辺もやはり有利といえば有利なのだが…それでも偏りが起きており、今年関東圏でもダイエーであった店舗もイオンに置き換えられた店舗も続々出てきているが、現時点でショッピングモールの規模的に強くても、神奈川のダイエー横須賀店であったイオン横須賀店がある。
来年度の新プリキュアでは神奈川県での初イベントの可能性はあるのかは定かではないが、首都圏の中において神奈川県は、特にプリキュアシリーズイベントに一番恵まれていない地域であるため、この辺もどう動くかは今後の課題になるだろう。
●最後に…
近年、数々のキッズコンテンツが出揃っては、かつての勢いが出せずに劣勢状態が続いているプリキュアシリーズだが、こういったイベントを継続していく事で、人気の秘訣を保ってきてるし、東映アニメーションにとってプリキュアは自社オリジナルコンテンツでもあるということはお分かりいただけるはず。
仮に一人も来ないとなってしまうと、コンテンツそのモノ自体も成り立たずに崩れ去ってしまうのだから、MHやハトプリみたいにかつての勢いがあった頃の力を取り戻したいとなれば、ファンと製作会社との関係を大切にしてもらいたいところである。