●BCNR33 NISMO GT-R LM ロードゴーイングカー&レースカー
【ロードゴーイングカー出現条件 SS R11オールナイト耐久 逆走で総合優勝する。】
【レースカー仕様 日産のディーラーにて50,000,000Crが必要。】
★解説
1995年1月に誕生した9代目スカイラインをベースにした4代目GT-RのR33。
そんななか、日産はこのR33をベースとしてル・マン24時間耐久レースへの参戦を表明し、その一台として作られたのが『ニスモ GT-R LM ロードゴーイングカー』と呼ばれるスペシャルマシンである。
当時、ル・マン参戦するマシンで「ホモロケーションモデルを一台製作すれば出場オーケーとする。」という特約があり、元々GT-Rは駆動方式が4WDであり、規定に通れないという判断からFR駆動方式に作り直され、大型のワイドフェンダーを身に纏い、多くの関係者を驚かせ、そしてレースカーも誕生し、トリコロールカラーによる日産カラーと自動車用の音響機器メーカー クラリオンのスポンサー仕様のGT-R LMが出場し、そのGT-Rの性能を世界に轟かせた。
足回りは市販ではマルチリンク式であったが、このGT-R LMでは前後ともダブルウィッシュボーン方式を採用、RB26DETTを2.8リッターまで排気量アップさせており、市販されていない『幻のGT-R』でもあった。
★セッティングの注意点…
市販のGT-Rよりスプリングがハードで、尚且つ低重心であり安定度は高いが、トライアルマウンテンみたいなバンピーな路面になると、車体が跳ねてしまったり、セッティングを一度バランスを崩してしまうと取り返しの付かなくなる傾向もあるので、慣れないうちはデフォルトのまま感覚を養うといい。
なかでもレースカー仕様は最初からベストなセッティングを与えているが、バンピーな路面で跳ねてしまっては壁に突き刺さってしまうというリスクもあるので、リアのダウンフォースやサスペンションのジオメトリーに十分注意。
ロードゴーイングカー・バージョンで軽量化してから、走りに慣れていき、そこから段階別にチューニングしていく事を推薦する。
ギア比は自己流の600馬力仕様であるが、足回りとダウンフォースだけ気をつければ、大きく化ける車種となるだろう。
★レース仕様
レースカーバージョンはクラリオンカラーと日産カラーのどちらか選択できる。
ロードゴーイングカーバージョンでレース仕様に改造すると、こちらは全日本GT選手権のGT500で活躍したゼクセル・スカイラインとクレ R33スカイラインに変更ができる。
(GT-R LM 日産カラー実車 横浜・みなとみらいの日産本社 グローバルギャラリーにて。)
★トリビア
●GT-R LMはイギリスで登録されたとのことで、『スカイラインと名乗らないGT-R』となっているが、後のR35の『GT-R NISMO』、2015年に参戦した『日産・GT-R NISMO LM』とはまったく別物である。
●ロードゴーイングカーバージョンとレースカーバージョンは、現在は日産の座間工場内の車両保存庫にて保管されており、ニスモ主催のイベントとみなとみらいにある日産本社のギャラリーにて、不定期的に展示される事もある。
●このGT-Rをベースに、全日本GT選手権に参戦しているGT500のR33がこのマシンベースとして作られているが、続編のグランツーリスモ2では、実車はFR駆動方式なのに何故か700馬力仕様の4WDという妙な事になっている。
●タイトーのアーケードゲーム『バトルギア4Tuned』で、R33のセッティングモードの『NISMO』をセレクトすると、このロードゴーイングカーバージョンが使用可能で、セガの『LE MANS 24』ではレースカー仕様のGT-R LMが選択できる。
●日産 企業CM『あ、この瞬間が日産車だね GT-R LM編』