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第41回『プリキュアオールスターズ 光と陰…について語る。』

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今回のプリキュアを語るのテーマは、『プリキュアオールスターズによる人気の現実と人数問題』という部分を絡めての真面目な特集である。
 
放送開始してから12年目…2000年代アニメ作品で唯一の年数が二桁突破したプリキュアシリーズ。
 
しかし…ここ近年、オールスターズによる現実問題は大きく表面化しつつあるという事は往年のプリキュアファンの方でも気付いている人も少なくなく、同時にプロモーション関係の力もDX時代より徐々に衰退しはじめている。
 
そこで今回は、「なぜ、プリキュアオールスターズが限界期を入ったのか?」という部分を独自に調べてみた。

●その1 「なぜ、春の劇場版プリキュアシリーズでオールスターズをこだわるのか?」
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2008年に劇場版P5GGの短編作品として登場したプリキュアオールスターズは、予想以上の人気を博したことと、プリキュアシリーズキャラクター誕生5周年というメモリアル的な扱いで始めたのが最初で、翌年の2009年のオールスターズDX1から本格的なスタートとなっている。
 
しかし、短編とDX1による一部時間軸の設定も一度フォーマットしなおしており、特に初代~P5陣営が短編で初顔会わせていたが、短編での展開はなかった事にし、本編とは一切関係もない所謂『アナザーストーリー』的な感じであり、同時に「シリーズが違っても、みんな友達。」とプリキュアシリーズお約束である部分は描かれ、そのサポート陣営の妖精陣営は、前々から親交があったという設定が描かれているが、この線に関しては一部程度しか語られておらず、詳しい部分に関しての事実は闇のベールに包まれている。
 
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DX1公開当時は、初代~5陣営・パッションを除くフレプリによる14人構成(敵・モブキャラは除く)による展開であり、同時に上映時間が70分という時間の制約上でも上手くキャラの出番やしゃべる場面も上手くバランスも取れており、この辺も多くのファンや子供達も喜ばせ、オールスターズDXの初回興行収入も10億円弱を突破し、この時の東映アニメーションもかなり大成功を収めた事は言うまでもない。
 
出演者もこの時、スケジュールが偶然に合ったということをWikipedia内のオールスターズDX1の解説で語られている。
 
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翌年の2010年、DX1の人気を博し続編のDX2が登場し、フレプリ陣営はパッションを追加し、同時にサンシャインとムーンライトが追加される前のブロッサムとマリンによるハトプリ陣営を加えて17人まで追加され、この時もまだ限界という部分がそれほど目立たなかったでもあり、さらにハトプリはプリキュアシリーズでいまだに根強いファンもいる名作で、特にブロッサムことつぼみ役の水樹奈々さんが出演しているという話で、意外なところでのメディアの露出度が増え、この辺もまだまだ人気も上向き状態だった。
 
この頃、1月から映画公開にあわせてのオールスターズによる玩具展開も始まったのは確かで、キュアドールシリーズのMHとS☆Sが発売された同時に品切れ店が続出、この時のプリキュア効果も非常に大きかったともいえる。
 
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そして、2011年のDX3…ハトプリ陣営もムーンライトとサンシャインも追加、そしてスイートはメロディこと響、リズムこと奏で合計21人まで増え、ここまでくればかなり大所帯に発展しているという部分を見れば、近年のプリキュアファンでもお解かりいただけるだろう。
 
キャラ全員によるしゃべる作品として、これが最後でもあったプリキュアオールスターズ…この辺の事情で、やはり制作サイドの方にもこの辺りから限界をおきはじめているのだが、「今回のシリーズでオールスターズは完結するのでは?」という少なからずの疑問はあった。
 
しかし、東映アニメーションも人気維持を狙いたいためか、翌年に新しい展開という形でNS(NewStageシリーズ)を作る事になる。
 
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そして、2012年…オールスターズ新シリーズ『NewStage』シリーズをスタートし、スイートもビートとミューズ、スマプリ陣営も追加しての28人まで拡充、ここで多くのファンの一部から「無印~5陣営の往年のプリキュアシリーズの台詞が一切出てこない。」という疑問に対し、多くのファンから手厳しい結果を生むことになってしまった。
 
原因は上映時間70分という制約で、20人以上のプリキュアによる台詞の部分が非常に困難になってきたという現実問題がここで浮上していたが、それでもこの時点に関しては触れず、その後も何もなかったように公開…最終的に44人まで増え、同時に大規模による活躍を売りにしたが、これが意外な所で仇となってしまった。
 
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そして、今年のプリキュア新聞にて鷲尾Pによる独占インタビューで、オールスターズによる人数問題を口にし始めたのも、この時であった。
 
同時にこの情報は、多くのプリキュアファンサイトでも語られ、「今作でオールスターズは終了の可能性がある。」という情報も出回る結果となったが、しかし…既にオールスターズの主役メインが『現行作&前作が基本』というコンセプトとなっており、過去のシリーズのキャラはモブキャラ同様の扱いになり、この辺も多くのファンからも厳しい声が断続的に続いてしまったのだが、来年度はオールスターズというテーマが使いにくくなるだろう。

●その2 オールスターズ関連商品、最近はどうなのか?
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2010年からキュアドール関係から始まった玩具によるプリキュアオールスターズブランドであるが、ここ最近のラインナップ自体もかなり減速気味ており、一部大型スーパーでもオールスターズの文字さえ徐々に消えかかっており、発売された当時より勢いがなくなってきている。
 
元々、プリキュアシリーズ玩具は1月になると次期シリーズが始まる前月であるため、現行作品の玩具も大幅に値割れで販売する傾向が強くなり、同時に売上面にも大きく悪影響が出ると判断し、それを避けるためにオールスターズブランドを立ち上げているのだが、しかし…残念な事にオールスターズシリーズによる玩具は年に1回のペースで1商品しか発売されなかった。
 
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過去にオールスターズブランドとしてリリースしたのが、夢のプリキュアレインボータウン、プリートフォン、歴代シリーズのキュアドール、そして…プリコーデドールの計4商品のみである。
 
特に過去のシリーズによるキュアドールの売上が非常に良かった事に受け、翌年にはDX3の舞台をモチーフにしたプリキュアレインボータウンを発売とここまでは良かったが、NSになった2012年でも販売は継続され、同時にスマホ型アイテム『プリートフォン』も発売し、特にプリートフォンは大きいお友達からかなり人気を博していたのだ。
 
しかし、1年過ぎる毎にプリキュアシリーズ玩具は一気に『型遅れ』という結果になってしまい、同時に新しいプリキュアシリーズの玩具に目を奪われてしまうという結果を生み、レインボータウンは2012年を以て販売終了、内蔵のプログラムを大きくアップデートしたプリートフォンは2013年末を以て発売終了とここで、プリキュアオールスターズの商品も徐々に勢いが失うことになってしまい、2014年にプリコーデドールが発売したが、こちらも人気がそれほど上回っていないようだが、プリコーデドールによる販売展開もかなり先行きが不安である。

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●最後に…
 
オールスターズでも8作続いてきたプリキュアだが、やはりこの辺も大きな路線変換期も迎えているのは確かで、特に単独作品においては今までのプリキュアシリーズとの差別化を図るために、これまでになかった要素を取り入れて人気復活を目指している東映アニメーションの努力は分かるのだが、極端に増えすぎたオールスターズのメンバーの整理やコンテンツの見直しも必要な問題が大きく圧し掛かってしまったともいえるが、この辺も登場するシリーズキャラの見直しももう少し考えてほしいという願いは現行シリーズ、過去のシリーズを観てきたファンも同じである。
 
来年度はもう少し、オールスターズによる方針も是非、東映アニメーション全体で考えてもらいたいとおもいます。

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