309作品目、今回は2004年にタイトーからPS2にリリースした『電車でGO! ファイナル』を紹介したいとおもいます…最近かなりプレミア化してしまったというシリーズ最後の作品。
JR山手線、中央線、大阪環状線、JR京都・神戸線(東海道線)の4路線を実際の車両を運転し、定刻通りに目的地を目指す内容のゲームです。
操作方式は十字キー+6ボタン方式、十字キーで加速させるマスコン、□と×でブレーキ操作、△ボタンで非常ブレーキ、○ボタンで警笛となり、L.Rボタンでマスコンとブレーキ操作によるダイレクトオフ機能となります。
なお、この作品では従来シリーズで起用された持ち時間方式から、『がんばれ!運転士』同様のライフ制に変更されており、スコア下部にある乗客が全部いなくなってしまうと強制ゲームオーバーとなり、違反行為や定時より遅れると1つずつ減らされてしまい、また、こちらも『がんばれ!運転士』で採用されたGセンサーシステムが実装されており、同じブレーキをかけていると加重がかかってしまって、急制動扱いになってしまうという特殊ペナルティが化せられてしまう部分もあります。
山手線は全区間、内・外回りによる大崎から大崎まで、中央線は東京~新宿~高尾間、大阪環状線は山手線同様、京橋から京橋間、京都・神戸線は京都~大阪~神戸間を走行していきますが、クリアしたスコアはそのままボーナス点となり、その後のダイヤによる解禁するためのポイントとなります。
1996年からアーケードにリリースし、家庭用機種のみならず、WindowsやLSIゲームと各ハードに移植を広げてきた電車でGO!、年々に進化するコンピューターの進化と共に作られてきたのですが、「これ以上、シリーズを出すのは限界だ。」ということで、このファイナルを以てシリーズ完結させると決意することになってしまったのもこの時でした。
自分も「是非とも買っておこうか?」と思ったのですが、このファイナルが出た同時に各店舗とも品切れ続出という買えずじまいで、うちの職場の中古屋で奇跡に買えたのですが、価格がなんと定価より500円増しというオチ。
まぁ、この時…徐々にプレミア化されるという事も知らなかったんですよね。
画質と音質はシリーズ最高の出来であり、各駅ごとの発車メロディの再現や特急車両による車内チャイム、各車両による細かい動きまでも歴代シリーズと比較すると比べ物にならなかった事や、マニアックなダイヤ設定などもあるぐらいなので。
ゲームバランス的には初心者でも遊びやすいサポート設定もありますし、同シリーズのみならず、バトルギアシリーズでも重ねる毎にリアル系統が強過ぎてしまっては一見さんが逃げられてしまう程の難易度は潜めているというのが最大の救いかなと思います。
しかし、デメリットは本数的にやや少なめの傾向であったため、現在でもプレミア化されてしまってるというオチ。
Amazonでも未だに10,000円以上まで跳ね上がってしまっており、これと似たり寄ったりの系統でSCE・音楽館によるPS2版の『Train Simlator 京浜急行』も同じで、TS京急は中古でも未だに値下がっても5,000円程度。
しかも、FINALの廉価版のザ・ベスト版が出ているのにもかかわらず、
ザ・ベスト版でも、一気に万単位まで跳ね上がってしまったとのこと。
ザ・ベストとといえば、2,800円と比較的に安い価格で提供しているPSシリーズロープライスカテゴリーなのに、まさかこちらもプレミアが付いてしまう始末でしたね。
実は同じFINALをベースにしたPSP版も定価以上のプレミア価格になってしまい、一部でも10,000円近くまで跳ね上がってしまったんですよね。
実は自分がPSPを買おうと決めた目的もこれ目当てで購入したかったのですが、どこの店も見当たらなかった同時に中古屋で見つけたとしても値が上がってしまったのだから…。
過去の電車でGO!シリーズは人気が強く、中古が出ると一気に出回りが激しかったケースが多く、初代~3までは意外に値割れが激しかった事は覚えてます。
しかし、旅情編から準レア的な価格に跳ね上がり、そして最終作のファイナルでこの結果になってしまったのは無理もない話だが、GM2研もこのファイナルを出した翌年、バトルギア4Tunedを以てシリーズを完結させると告知し、開発部署自体が消えてしまったのは事実。
できれば本数も自体も多く出してもらえたら、こんなプレミアまで跳ね上がるという事はなかったんじゃないかなと。
もう一度やりたいのに、売り飛ばした自分が何か情けないなと思ってます。