100作まであと20作品…80作品目は、1994年にBPSからSFCで発売された『土屋圭市&板東正明 ドリフトキング首都高バトル'94』を触れてみます、元気の首都高バトルシリーズの原点になる作品です。
操作方式は十字キー&6ボタンで、アクセルとブレーキ視点切り替え、L・Rボタンがシフトギア操作となり、ライバルより5周したら勝利という内容で、最終目的はドリキンこと土屋圭市に勝つのが目的で、全9ステージとなります。
土屋圭市さんといえば、今のモータースポーツの主流であるD1グランプリやドリフトマッスルの創始者で、テレビ東京の『激走!GT』にてレギュラー出演、現役では全日本GT選手権でも活躍してきた説明不要のプロドライバーとして有名で、アニメの頭文字Dでも監修を行ってきましたが、ゲーム作品ではこれが初の作品。
当時のレースゲームもまだ、F1が多かった時代、ナムコのリッジレーサーが爆発的に人気になった同時に公道を舞台にした作品もほんの数作品ぐらいしかなかったのですが、ナムコのリッジレーサーシリーズとBPSの首都高バトルシリーズが出てきてから、90年代公道レース作品元年となりました。
それ以降、ドリフトキング首都高バトル2、PS・SS版ドリフトキング首都高バトル、首都高バトルR、首都高バトル外伝 ドリフトチャレンジが登場しましたが、首都高バトルRから首都高バトルXまでは元気に代わり、土屋圭市さんが登場したシリーズで首都高バトルRで最後になり、今の首都高バトルを手掛ける事になりましたが、首都高バトル外伝のみメディアクエストというメーカーから発売されてました。
話は首都高バトル'94に戻りますが、マシンチューニングは全て板東商会の板東正明さんが手掛けてくれますが、最低でもバトル前に5周程度のプラクティスを流さないとマシンチューニングを行ってもらえない他、新車も与えてくれないとかなり厳しいですけど、この辺も『マシンの愛情が無ければやらないぞ。』という板東さんの愛の鞭と思えれば簡単かと。(笑)
マシンはPS13型シルビア、R32型GT-R、FD3S前期型、80スープラの4車種でATだと馬力やマシングレードが変わり、S13がK'sからQ'sに、FDがType-RからツーリングX、スープラがRZからSZ-R、GT-RがGTSになり、AT仕様は4速ATになってしまって性能も劣ります。
そして、翌年の95年の続編であるドリフトキング首都高バトル2も紹介したいと思います。
操作方式は前作同様で、今回は内容も前作を凌ぐシリーズになっており、コースも13コースと増えた他、新たにドリフトモードが追加され、より一層グレードアップしてます。
前作の人気が大変良く、新たな『公道モノレース』の草分け的な存在になり、今回はライバルに勝利するとポイントが加算され、そのポイントでマシンをチューニングしていく方式に切り替わり、チューニングしていく面白さも増えた他、性能スペックも分かり易くなりましたね。
通常のレースモードでは、最初にデフォルトにいるライバル12人いるのですが、その12人のライバルに勝つとドリキンこと土屋圭市さんとタイマンとなり、ドリキンに勝つとエンディングという形になりますが、最初のデフォルトのライバルに無敗で勝ち続けると、ドリキンからスペシャルパーツがゲットできるシステムがあり、ブーストコントローラー、サスペンション、ブレーキパッドのいずれかランダムゲットでき、性能スペックも普通のパーツより高めです。
そして今作追加されたドリフトモードは、筑波サーキット1周を使って、いかに豪快なドリフトを放てるかというモードで、この辺も今のD1グランプリの単走アタックに近い感じですが、ドリフトモードができるサーキットも1種類しかないため、その辺もやや役不足な感じがします。
ゲームバランス的に首都高バトル'94に毛が生えた程度で止まっており、この辺的に少しは評価はできるかなと思いますが、やはりAT仕様になるとスペック的に非力な部分があるため、かなり厳しい戦いに強いられるのでATは避けた方が無難ですね。
●SFC 首都高バトル'94 プレイ動画