82作品目、今回は1989年にバンダイナムコゲームスからリリースしたファミスタシリーズ第5作目の『ファミスタ'90』を紹介です、このFC版ファミスタシリーズで最初で最後のバッテリーバックアップ方式を採用したシリーズです。
ファミスタ'90から初採用となった総当たり戦のリーグ戦モードが実装、通常対戦は1戦終了となり、今作はどちらかといえばリーグ戦モードがメインモードと言っても過言ではないと思います。
また打撃システムも3割台の打者の場合、途中で打った打球が失速する『ラインドライブ・システム』が発動し、89開幕版以上に飛ばしにくい傾向が強くなってるため、前作みたいなパターンが通用しなくなってます。
使用できる球場は、88~89開幕版で登場した東京ドーム、河川敷と今作初登場の『所沢』こと西武球場(後の西武ドーム)、『宝塚』こと西宮球場、大草原球場とふぇいふぇいスタジアムが登場、特に河川敷で満塁ホームランを打つと東急東横線が通過するギミックが正式採用となり、以後のファミスタシリーズでのホームランサプライズとして使われるようになります。
●ファミスタ'90 プレイ動画
FC版ファミスタシリーズで初のバッテリーバックアップ方式を採用で、しかもFC版ではこれが最後という意外な作品ではありますが、後のSFC版のスーパーファミスタ4から初採用される事になります。
選択できる球場も6つ増え、これまでに無いボリュームになり、特に宝塚球場こと西宮球場は、阪急ブレーブス時代を知ってる人でないと分からないマニアックな球場かなと思います。
今作で一番最大級の広さは大草原球場は、両翼とセンターが150近くある球場で、本気になったらランニングホームランは確実という投手泣かせの球場だったりします。
ゲームバランス的に前年度版と比較すると、ラインドライブシステムがあるため、多少の違和感があるかなと思いますが、普通にプレイしていてもさほど感じないかなと思います…多少飛ばない打者に関しては、上手く戦略を立てれば大分換わると思いますけど…。
やり始めたのは、専門学校に入ってから半年経過し、仲間内でファミスタをやるようになってから自分も積極的にやりこむようになりまして、自分で初めて買ったファミスタシリーズで最初に買ったのが、このファミスタ'90からで、2本ぐらい購入しまして、もう1本は寮専用のカセットとして寄贈しておいたら、
部屋対抗によるリーグ戦が展開し、熱いのなんの…
フリースペースで一部のメンバーは野球中継を観て、さらに一部のメンバーはファミスタ'90のリーグ戦でマジ対決という野球尽くしの日々を送っていましたね。(笑)
●ファミスタ'90 テスト画面モード
またこのシリーズから、FC版ファミスタ後期シリーズ恒例であるテストモードが始めて実装されたのもこの時で、各チームの詳細データやサウンドやSEが聞けるサウンドモード、さらに球場全体を見渡すことができるほか、ゲーム中で使われたフォントやキャラクターのドットも見れますが、下部のモニターモードは外部のコントローラーで操作できるチートモード的なモノで、フライなのにホームランにする事ができたりとメチャクチャな暴挙な事もできてしまう禁断のモードで、どういう風にやるのかというのは、それはやってみてからのお楽しみという事になりますが、ガチでプレイする人にとってはあまりいい物じゃないと思いますけど、一人で遊ぶならば問題は無いかなと。
ちなみにこのモード、FC版最後のファミスタ'94まで実装されていました。