151作品目、今回は2000年に登場した『バトルギア2』を触れてみたいと思います…あれから14年、本当に早いもんですね。
サイドバイサイドシリーズからの継承してきたタイトーの公道バトルレーシングゲームの通産4作目で、バトルギアシリーズで更なる熟成と進化を遂げようとした頃の作品で、今回はAC版とPS2版両ハードを含めた解説となります。
操作方式はステアリング、アクセル、ブレーキ、シフトギアによる操作体系で、PS2版は十字キー、×がアクセル、□がブレーキ、△が視点切替、R2・L2ボタンがシフトギアとなります。
制限時間内に各コースの規定周回数を走りきればクリアですが、時間内に走破できないとゲームオーバー、その代わりにコンティニューにより再度挑戦できるシステムが追加されていますが、AC版は内部設定によってコンティニューの有無設定ができます。
規定台数で競い合うノーマルモードは、今回から難易度段階機能が実装されており、最高難度レベル5はコース選択時に視点切替ボタンを1秒以上押すと、ブローオフバルブの音と同時に解禁され、そして、バトルギアのメインの華であるタイムアタックモードは、今回からゴーストデータの詳細が追加され、更新した日時、ネーム、各セクタータイム、※現在何連勝しているかと表記されるようになっています。(※ACのみ)
PS2版では、追加車種と追加コース出現するには、ノーマルモードを走る必要があり、Bクラス、Aクラスでは高いレベルで挑まないと追加されませんが、救済処置として総走行距離に合わせて追加されるという部分もあります。
今回参戦している車種はPS2版基準で、前作19車種と今作追加されたS2000やR34型GT-R、ランエボVI等の12車種(マイナーチェンジも含め、PS2版は新たにSW型MR2)、さらにチューンドモデル10車種の計41車種が追加されています。
(AC版はMR2は未収録)
前作好評を博し、多くのクルマファンから絶大な人気を博したバトルギア第2弾。
前作では、エンジンサウンドがあまりにもお世辞とは言いがたいものでしたが、今回は画質とエンジンサウンドも格段に進化を遂げ、各車種によってエンジンサウンドが違うという部分を上手く再現できており、特にターボ車特有のブローオフバルブの音色も異なり、「プシュンッ!」以外にも「プシュルルルルッ!」と車種別に分けている部分に関して、当時のバトルギアの開発部署であったGM2研のこだわりといっても過言ではないと思います。
AC版では、大都市圏での最速ランカーによる店舗最速による頂上決戦が結構熱かった時期で、まだセガの頭文字Dアーケードステージシリーズやナムコの湾岸マキシシリーズが登場する前であったため、結構話題になったのも事実でしょう。
また今作から隠しであった超弩級の長尾峠、弩級の榛名山、超初級のオーバルも最初から選択可能になり、さらに今作は上級の赤城山、超上級は裏榛名道路、初級は箱根・芦ノ湖(BG3の中級 芦ノ湖とは異なる)、PS2版の超中級は妙義山と群馬県側の峠道が多数収録されてる部分を見れば、かなり頭文字Dの影響を受けたことは確かで、チューンド車種も完全に頭文字Dからのリスペクトである事は確かでしょう。
PS2版は翌年の2001年に発売され、専用のモデムキットを取り付けて遊べば、各ランカーの最速データをダウンロードして遊ぶ事ができるサービスをやっていたのですが、残念ながら現在はサービス終了となりましたが、またダウンロードも当時のインターネット環境がまだ今ほどの速さではなかったため、結構ダウンロードでも時間が掛かってしまうというデメリットを当時バトルギアシリーズで全一を取ったランカーさんの話をHP上で見た事があります。
モデム無しでもメモリーカード内にセーブされますが、隠しコースと隠し車種の条件も当時のレーシングゲームとしては意外に難易度が高く、意外な所で投げちゃった人も多数いらっしゃったそうで。
ゲーム難易度も前作より非常に難易度が高く、超弩級の長尾でも最低で3分50秒切らないと完走できないぐらいのシビアさで、また挙動や各車種の特徴をつかんで走らないと全く完走できなかったり、コースに合わせた車種選びをしないと後々になって泣きを見る結果もあり…特にノーマルレースでもレベル3はかなり強いレベルに入るのも事実ですし、グランツーリスモみたいにマシンのカスタマイズもできないので、『運転する技術が求められる。』部分が非常に浮き彫りになっていますが、グランツーリスモシリーズからやりこんでいる人ならば、それなりに完走できる事は確かかと。
当時の自分はやはり超上級どまりで、今になってからは超弩級の逆走まで走れるほどであるため、全コースとも制覇してますけど、ノーマルモードのマシンの速さはちょっと尋常じゃないというのが本音ですが、どこでパスして抜くかどの区間からミスを抑えていくかという地道な戦略も求められるゲームで、今でも暇があればPS2で遊んでいるのは確かですね。
また、このゲームで最も有名なのが、あの『大都会』や『愛をとりもどせ!』でお馴染みのクリスタルキングの田中昌之さんがこのゲームの主題歌を歌っており、丁度田中さんもこの時、仮面ライダークウガを歌っていた頃でしたからね。
AC版は現在、かなり数的に少数になってきてますが、そのなかでもレア筐体といえばサイドバイサイド筐体に入ったBG2と…。
海外仕様のBG2Vも!!
(画像提供はかつての仙台の相方より譲り受けたもの)
元はスタンドタイフーンの筐体をそのままBG2を入れた代物で、海外向けに作られたBG2VのROMを入れたものですが、数的に出回りが少ないので見かけた方は是非とも国内版とPS2版を比較するといいかもしれませんよ!
また、PS2版はたまに見かける傾向があるので、是非とも購入するといいかもしれません。
●PS2版 バトルギア2 プレイ動画 上級『赤城』下り GC8インプ 22B
ノーマルモード レベル5
車種はGC8の22B…最高難度が5、とにかくCPUの速さにご注目…。