155作品目、今週2本目は1986年にEMIミュージック・ジャパン(旧 東芝EMI)かっらFCにリリースした育成型アクションゲーム『バードウィーク』を触れてみたいと思います…非常にマイナー且つ意外な所でメジャーだったり。
親鳥となって、自分の巣にいるヒナ達にエサを与えて成長させていくという内容のゲームです。
操作方式は十字キー+1ボタン方式で、十字キーで親鳥を操作、Aボタンで拾ってきた毒キノコを動物に当てるといったアクションボタンとなります。
ヒナに一定のエサを与えると巣立っていき、巣にいる全ての鳥たちが巣立てればラウンドクリアとなりますが、空腹状態で放置していると衰弱して死んでしまうというペナルティもあり、巣にいるヒナ達が全滅すると1ミス、さらに親鳥がワシや鷹、リスやネズミ、ムササビ、蜂に接触すると墜落して1ミスとなり、親鳥がゼロになるとゲームオーバー、全36ステージのエンドレスとなり、プラクティスモードをクリアしてもその面で終了となります。
のどかな風景と画と裏腹に意外に難易度が高いバードウィーク、このゲームの知名度的にもそれほど高いレベルとはいえない作品ですが、今の育成ゲームの先駆け的な要素があるとすれば、やはりこの作品じゃないかなと思います。
発売元であるEMIミュージックジャパンは、東芝EMIという名前で有名アーティストのCDを輩出してきた音楽ソフト会社で、宇多田ヒカルや坂本冬美、ユーミンといった有名アーティストが所属している事は音楽が好きなファンなら知っているはずですが、そんな東芝EMIもゲーム関係に多少触っていた事は確かですが、オリジナルタイトルもそれほど泣かず飛ばずといった作品も多く、このバードウィークもそのタイトルの一つでもあったといわれます。
難点はゲームバランス的にお世辞とはいえず、意外な所でミスをしやすいという非常に厳しい判定が多いのが難点でしょうか…。
特にムササビの動きも非常に嫌らしく、まるで狙って体当たりをしてくるというもはやストーカーの如くに陰険なパターンを仕掛けてくるという卑怯極まりない部分も多く、さらに24面以降は巣にいても動物達に接触するとミスというこの辺からゲームバランス崩壊という一途を辿ってしまってるのもマイナスポイント…自分もこのゲームを数回やって止めちゃいました。
バードウィークも意外にワゴンセールで投売りにされてるケースが多かった不遇の作品ですが、元々…ゲーム業界を知らない会社が当時のゲーム業界に便乗したら、意外な所でコケてしまったという悲しい部分もありましたし、この年のゲーム業界も意外に粗悪なゲーム作品もいくつか点在してましたからね。