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P5第11話『のぞみとココの熱気球』 エピソード詳細データ

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●P5第11話『のぞみとココの熱気球』
脚本:成田良美  演出:岩井隆央  作画:飯島秀一  美術:行信三・長恵美子


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●あらすじ(朝日放送公式HPより引用)
 
のぞみは勉強が苦手。
掛け算の九九を覚えるのも、他の人よりたくさんの時間がかかったの。

空に浮かぶ気球を観て、「あれに乗ってどこかに行きたいなぁー」と勉強にはまったくやる気なし。
するとコージが、一緒に気球を見に行こうと言ったの。
見に行くと、パイロットが乗せてくれると言ってくれたの。


コージはのぞみの将来を気球に例えて、勉強は、のぞみの可能性を膨らませ、上昇させる一つの方法だと話したの。
 
その言葉を聞いて、のぞみの心に変化が現れる。
(一部解説文を変更しました。)

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★概要
その後ののぞみの将来の目標が定まるという重要なターニングポイントとなるエピソード。
 
開始直後から平均80点取れる数学のテストにおいて、18点という赤点確定という前代未聞の答案を見て、りんも呆れてしまうのも無理はない。
ナッツハウスにて勉強会を行なうのだが、全く進んでいる気配もなく、苦になってしまい飛び出してしまうが、同時にコージことココがのぞみの後を心配になって追う事になるが、のぞみがココに自分の勉強に関してツラい過去を自ら語る。
 
一方、そののぞみの冗談を言って、「勉強がてきなければ、プリキュアは無理なのでは?」と茶化した事に罪悪感を感じたりんとかれんを見て、「学ぶ気無い者に無理矢理勉強をさせても身につかない、苦痛になるだけだ。」と指摘するナッツだが、ココがパルミエ王国にいた時の話の場面をご覧になれば、いかにココが学校の教師として向いているか、同時にパルミエ王国の国民から愛されてきたかという彼の優しい部分の一面も受け取れる。
 
ラストで18点から38点へ点数アップしたが、あくまでも赤点回避という部分にも受け取れるだろう。
 
 
今回の脚本は成田良美先生で今のハピプリの脚本と比べてみれば、なかなかいい所を突いたエピソードでもあり、同時に誰もが苦手な科目への克服、そして勉強するという大切さを教えてくれ、同時に共感できるエピソードなので未見の方は是非ともご覧になる事をオススメしたい。
作画は飯島秀一さんだが、今回の飯島さんの作画を見ると斜めからのキャラクターの描き方があまりにも酷い部分が目立ち、「これが飯島さんが描いたのか?」と疑問を抱く部分が目立つ。
 
特に9話~11話辺りは、意外に作画面に関して不安定な部分が多い。

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★戦闘シーン
2話ぶりのアラクネア出陣であるが、今回の戦闘の部隊は雲の上というプリキュアシリーズにおいては異色で、コワイナーはのぞみ達が乗っていた気球をコワイナー化したものである。
メイン戦闘となったのがドリーム、ルージュ、レモネードと低学年トリオによるバトルで、元々プリキュアシリーズによるプリキュアになった時のジャンプ力は100m前後まで飛ぶ事ができるのだが、やはりジャンプ力的に足りなかったため、5人全員でできなかったのは仕方がなかったといっても過言ではないが、戦闘の方も意外にスピーディに終わる。
 
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しかし、終了後に雲が晴れてルージュとレモネードが落ちてしまうというハプニングがあるのだが、ミントのミントプロテクションでクッション代わりにし、さらにアクアのアクアストリームを使ってスライダー代わりで救助するという必殺技による違う形の有効方法が使われており、この展開パターンも後のプリキュアシリーズの一部シリーズにおいて使われる事もある。
 
しかし、のぞみとココが気球に乗って降りてきたのに、りんとうららだけがこういう展開になったのかは不明であるが、晴れる前に二人も気球に乗り込んでいたらこういったハプニングを回避できたのではと思う人も少なくないだろう。

★登場キャラクター
夢原のぞみ(キュアドリーム)
夏木りん(キュアルージュ)
春日野うらら(キュアレモネード)
秋元こまち(キュアミント)
水無月かれん(キュアアクア)
小々田コージ(ココ)
ナッツ
おタカさん
ブンビーさん(今回も僅かながらの出番)
アラクネア
気球型コワイナー

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★エンドカード
 
12話のアバンタイトル部分のラスト付近(OPが入る前の物語のシーン)の「子供達のハートをゲットしちゃうぞ!」とカメラ目線で言ううららと「どこ見てんだ?」とツッこむりんの場面からの流用で、アレンジ加工はない。
この場面も12話において、かなり視聴者アピールしている部分が非常に強いシーンでもある。

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●名場面
『のぞみが勉強に対する苦い過去…そして、将来への目標のキッカケ』
中盤にて、のぞみがココに自ら明かした小学生時代の苦い思い出を自ら語るのだが、大勢のクラスの一人や二人でも勉強が苦手で時間がかかった生徒も少なからずいたはず。
 
ココが「なぜ気球が浮かぶのか?」という簡単な問題をのぞみに出題し、のぞみは空気を暖めて浮かぶという答えを見事当てる。
自分の可能性を知ったのぞみ…そのキッカケが後の自分の将来の夢が生まれるキッカケとなり、5最終話にてココみたいな教師になるという夢を決め、そして…その結果が後のP5GG第22話、第43話にて少しずつ着実に成長している事は確かである。
 
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●名場面
『プリキュア5ならぬプリキュア4構想?』
 
「じゃあプリキュア4!ってことで♪(りん)」、「ああ、それいいですね。4ってカッコイイですー(うらら)」と勝手にのぞみ抜きでプリキュアをやろうという冗談な一言を言い放つうら・りん。
 
ハピネスチャージ、スイート、ハートキャッチ、フレッシュと以降のプリキュアシリーズで4人構成がデフォルトであるが、仮に5陣営でかれんがリーダーとして引っ張っていこうとしても、かれん側の負担としてかなり無茶がある部分もあるが…。
 
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●名場面
『いきなりは変われない…地道に積み重ねて経験を積む事の大切さ』
 
終盤にて赤点確定ともいわれた18点だが、終盤にてやっと35点と少しずつステップアップしたのぞみ。
この辺もいきなり優秀点を取る事自体、のぞみにとっては非常にハードルの高さが大きいが、特にコージさんが担当している国語の科目だけ意外に伸びており、39話では自己最高の72点。
その他の科目では、5最終話にて英語が48点とまだまだ先行きが長いが、これも自分の夢に向かって頑張っているという目標の表れである。
 
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●名場面
『ナッツが語る、ココがパルミエ王国での人気の秘訣』
 
そのなかでも、最も評価として受け取りたいとのが、パルミエ王国でのココが国民達から愛されてきたかという事だ。
勉強する事の大切さ、そして一人一人の悩みを聞きながらアドバイスしてきたが。この辺ものぞみ達がいる人間界でも教師としての素質が十分活かされているというを見て納得できるはず。
 
今のココはナッツと共に、パルミエ王国の国王の王冠により現国王として今日至っているが、国王になっても国民達との親近感を保っている事は確かだ。
 
 
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●その他・作画面
『斜めからのデッサンが多少崩れ気味…』
 
普通に観ていてもそれほど気付かない人もいるが、11話を何回見ていくうちに作画面に少し違和感がある部分がある人もいるはず…その部分ともいえるのが、この上記の3シーンである。
飯島氏の作画はたまにアンバランスな部分もあり、特に今回この11話では斜めからの表情の部分がヤケにバランス的に崩れ気味という部分が目立っている。
川村、青山、高橋任治氏による斜めからの顔の描き方で崩れる部分に関してはあまり無い。
 
飯島氏はこの他にも、P5GGではのぞみ達の瞳の部分が異様に感覚が狭くなってきているという部分もある。
 
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●その他・着色ミス
『りんの瞳の色が青になっている。』
 
普通に観ても絶対気付かない部分だが、このエピソードでも着色によるミスがあった。
場面は中盤…ナッツがパルミエ王国でのココの話をしている時の場面で、何故かりんの瞳の色がオレンジから青になっていた。
原因は恐らく着色によるミスという部分で、この辺はかなりマニアでないと分かりづらいミスでもある。

●関連エピソード
 
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★Yes!プリキュア5GoGo!
第22話『のぞみ先生、大いにガンバる!』
【共通点】夢への可能性
 
のぞみがりんの弟 ゆうと妹 あいに勉強を教えるエピソードで、のぞみなりのアドバイスで勉強を教えていく。
ゆうから「どうして、勉強しなくてはいけないのか?」という部分にぶつかった時に「ひまわりは、水や太陽の光や、風や土を感じて大きくなるでしょ? ゆう君とあいちゃんも不思議に思ったり、何でだろうと考えたり…いっぱい勉強すると大きくなる。」という気球での経験をそのままのぞみ流の答えを出している。
 
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★スマイルプリキュア!
第16話『れいかの悩み どうして勉強するの?』
【共通点】勉強する大切さ
 
川村プリキュアシリーズ3作品目であるスマプリでは、れいか以外は苦手科目が目立つ5陣営の後輩でもあるみゆき、なお、あかね、やよい…「なぜ、勉強しなくてはいけないのか?」という疑問を問いかけられ、悩んでしまう場面もP5GG第22話からのオマージュがあるが、完全に抱え込んでしまった挙げ句に勉強も部活、プリキュアも辞めるという前代未聞の事を言うシーンがある。

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