174作品目、今回は1994年にバンダイナムコゲームスからリリースした『リッジレーサー2』…既にレイブレーサーに改造された物が多いため、今ではかなり貴重な作品で、93年に登場したリッジレーサーに通信対戦機能を実装させたバージョンになります。
操作方式はハンドル、アクセル&ブレーキ、シフトギアによる構成で視点切替はありません。
コースは初級と中級はショートコース、上級とタイムアタックはロングコースで構成されており、各区間のチェックポイントを通過するとタイム加算、制限時間内に規定周回数を回りきればクリア、制限時間がゼロになるとゲームオーバー。
93年に登場した初代リッジレーサーは、実車ではできない豪快なドリフトが最大のウリになり、後のレースゲームの基本の土台を作り上げる事になったのですが、初代リッジには通信対戦機能が実装されていなかったのです。
「リッジで対戦したい。」というユーザーの声で誕生したのが、このリッジレーサー2となり、画面構成も画面上部にバックミラーが実装、背後から来たマシンの状態を把握できるようになり、一人プレイでもライバルマシンのブロックでも使えるようになり、これも後のPS版の『リッジレーサーレボリューション』や『レイジレーサー』以降のリッジシリーズでも採用される事になります。
マシンはシートで既に固定された車種になりますが、マシンの選択は筐体内部の設定で切り替える必要があるので、プレイヤーでの選択は基本上不可能。
ゲームバランスも通信対戦に合わせたバージョンなので、後続車が遅れてる場合に自動的に後続ブーストが発動して速度補正が掛かるようになってまして、この辺も前作の『ファイナルラップ』シリーズで養ったノウハウがあったからでしょう。
しかし、ゲーム全体的に見ると通信対戦機能が実装された部分以外は初代リッジと変わりはないため、単なる対戦機能を取り付けただけという部分的には拭いきれておらず、尚且つショートコースでのタイムアタックができないという部分もありますが、その後の95年のレイブレーサーで全体的に見直しされてますね。
しかし、残念な事にこのリッジレーサー2が稼動している店も、現在は殆ど見かけるのはほぼ難しいという現実でしょう。
基本上、リッジ2のツイン筐体をレイブに改造された筐体が非常に多かったので、リッジ2のみという店舗もあまり見ることが難しくなっており、現在ではレイブ以上にレア率の高いモノになってしまいました。
自分がリッジ2を触れたのは、小学5年の頃に平塚の某所で触った事がありましたが、基本上…初代リッジとあまり変わらなかったかなと思いましたね。
それから20代後半になり、近所の上大岡のヨーカドーに絶滅したと思ったリッジ2のツイン筐体が入っており、しかも5周設定というロング的なモノでしたが、ロングコースのタイムアタックもガンガン走りこみ、総合4分59秒台で完走を果たしましたが、自分はリッジではATで多いのですが、長年クルマゲーを慣れてるため、MTで挑みましてシフトダウンによるドリフトで見事完走しましたが、ACリッジはスキール音を鳴らさずにドリフトすると急加速するという『サイレントドリフト』というPS限定技が使えませんから、この辺も長年マキシやバトルギアをやってましたので。
このサントラのCDも持ってますが、今回収録されている曲も7曲が新曲となり、5曲はリミックス版という変則っぷりで、メインテーマである『RIDGE RACER』は削除という形になっており、もちろん手掛けたのはMEGATENこと細江慎治さん、『SANDOG』こと佐野信義さん、『AYA』こと佐宗綾子さんが担当しています。
●AC版 リッジレーサー2 プレイ動画 初級ショート
●AC版 リッジレーサー2 プレイ動画 タイムアタック ロングコース(海外版)
ちなみに、タイムアタックにあのデビルカーこと『13th RACING』は出てきません…出てくるのはPS版初代リッジからです。