274作品目、今回は1994年にセガからリリースの『デイトナUSA』…90年中期のセガの人気タイトルで、NASCAR(アメリカ・ストックカーレース選手権)を題材にしたレースで、結構な数で出回っていたので見かけた方もいらっしゃるはず。
操作方式はハンドル、アクセル&ブレーキ、4速Hゲート方式マニュアルシフト、4種の視点切替という形式で、制限時間内に完走を目指しますが、順位も最後列からスタートし、最終的に1位を目指すのが目標となります。
制限時間内に完走できないとゲームオーバー。
コースも周回数設定が定められており、初級は8周、中級は4周、上級は2周となりますが、内部設定によっては初級が20周、中級が10周、上級が5周(←だったはず。)にする事も可能です。
90年代のセガは意外に有名タイトルも80年代より増え、今でも名作として語り継がれてるタイトルも非常に多く、なかでもバーチャファイター、バーチャレーシング、バーチャコップ、ファイティングバイパーズ、セガラリー、ゾンビを題材にしたガンシューのハウス・オブ・ザ・デッドと多くのCGを使ったモノが多く出てきましたが、デイトナUSAもそのなかでもセガの有名タイトルにおいて大きく貢献した作品でもあります。
特に一番ウケた要因といえば、NASCARを題材にしたという点で、日本ではあまり馴染みのないレースであるが、アメリカでは日本のSUPER GTやヨーロッパのDTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)と並ぶぐらいの有名なレースで、特にTVの衝撃映像特集においてのレースのクラッシュシーンで一番取り上げられてるので、そこを見て知った人もあるでしょう。
ツインリングもてぎにあるスーパースピードウェイコースも実はNASCAR向けに作られたコースで、それを体験できるアトラクションもありますからね。
話はデイトナUSAに戻りますが、通常のツインタイプ筐体の他に可動する大型シングルタイプ筐体の2タイプがあり、かつて磯子のトイザらスの上にあったイリングスに大型タイプ筐体がシングル稼動してたのは覚えていたが、磯子駅周辺のゲーセン事情もあまり長続きせずに消えた店舗も多く、磯子駅前にもセガの直営店があったが、全ての経営が新杉田のクラブセガに統合されて消えた記憶もありますし、大型タイプ筐体があったイリングスも磯子まつり以外の日は殆ど過疎且つメンテナンスも最悪でした。
それから15年、去年3月の群馬旅行に行った際に宿泊先であった伊香保温泉のホテル金太夫のゲームコーナーにツイン筐体があり、宿泊中に久々走り込んでネームを刻んできたのも記憶に新しいですが。
このゲームでもドリフトコントロールがキモとなり、初級コースの最終はドリフトで切り抜けないと曲がれないのですが、過去にデイトナUSA2をやってた時に高い速度域でもドリフトは簡単に放てましたが、初代は3速まで減速して270キロを目安にドリフトしないと壁に張り付いて失速するというシビアな部分がありましたね。
初級は走行状態でのローリングスタート、中級以降はゼロ発進からのスタートで、以降のスカッドレースでも採用されてるシステムはこのデイトナUSAから始まったといってもいいかなと思います。
セガのレースゲームはATが速度域が遅く、MTが速度域が高いという定義もこの作品でも使われてますが、本気でタイムアタック挑むとなればMTは必須ですので、ネタ的な走りだと通用しない部分も。
他機種ではサターン、ウィンドウズ版があり、海外では液晶ゲームもありましたが、サターン版ならハードと一緒に購入しやすいのでゲットしたいとなればできますけど、最近はサターンを扱ってるリサイクルショップも難しいので即買いは必須かなと思います。