●Z16A GTO'92&GTO・ツインターボ、GTO MR、GTO SR
★解説
1990年秋に三菱から販売されたピュアスポーツカー。
1990年秋に三菱から販売されたピュアスポーツカー。
1.7トンと他のスポーツカーより超重量級のボディにコークボトルラインによるスタイル、排気音を変更できる『アクティブ・エキゾーストシステム』を筆頭に、電子制御フルタイム方式4WDと4WSの選択が可能という画期的なシステムを引っさげて登場した。
94年からはリトラクタブル式から固定式にマイナーチェンジを受け、特別仕様のMRが存在する。
★セッティングでの注意点…
とにかくマシン重量が非常に重く、加速だけでもGT-Rやスープラにも負けてしまうため、先に軽量化を図ってからチューニングしないと話にならないが、NAモデルよりターボモデルが超重量に依存してるため、かなり手を焼く部分もある。
NAモデルは400馬力が限界であるが、軽量化した車重の軽さではNAモデルが一歩リードであり、癖のない走りで安定感も確保はできるので、できれば曲がりやすいセッティングを作る事をお薦めする。
一方のMRやツインターボ仕様は馬力限界はタービンステージ4による仕様で900馬力はラクに出せる。
しかし、トラクションが足らないと挙動はバタついてしまい、ゼロ発進時のターボラグで泣かされるので、ステージ3で抑えれば700馬力でも十分戦力を期待できるが、それでも高い領域でのマシンコントロールができるかが大きな課題となる。
メガスピード杯でのCPUマシンのGTOはステージ4仕様の900馬力弱であるが、こっちに合わせてのセッティングにせず、加速トルクでの確保を含めてのステージ3で走ること。
★レース仕様
前期型は三菱のロゴとラリーアートのロゴで構成、レッドとブルーのどちらか選択可能。
前期型は三菱のロゴとラリーアートのロゴで構成、レッドとブルーのどちらか選択可能。
中期・後期型のツインターボとMRはマシンラッピングがグリーンとレッドとなるが、97年仕様と異なるラッピングになるが、この辺もプレイヤーの好みで選ぶ事をお勧めしたい。
★トリビア
●GTOは元々、スタリオンからの継承によるスポーツカーであるが、車名の由来は同社製の往年のギャランGTO MRからきている。
●当時のTVCMで、「スポーツは、ライバルがいるから面白い。」、「あなたのスポーツは面白いですか?」と挑戦・挑発的なキャッチコピーをアピールしていたGTOであったが、戦闘力的にいうと万能タイプのスカイラインGT-R、スバル・インプレッサWRX-STi、ランサー・エボリューションやコーナリングタイプのRX-7やNSXと比較するとかなりコーナリング面では致命的に低かったが、スープラと互角張り合える高速性能が売りであったため、首都高の湾岸線みたいな最高速区間だけは飛び抜けて速かった。
●しかし、国内でのGTOによる強化アフターパーツの数は少なく、チューニングの幅もなかった同時に、国内のチューニングショップからも見放されてしまったが、北米ではかなりの数で出回っていた。
●首都高バトルシリーズでは、サーティーンデビルズこと十三鬼将の『ミッドナイトローズ』と『ダイングスター』の愛車として参戦している。
●湾岸ミッドナイトマキシマムチューンシリーズでは中期型のツインターボが参戦しているが、使用率的にマイナー寄りで、非常に癖の強い車種であるためか、意外に嫌われてしまってる。
【参考資料 ①】三菱GTOによる高速機動隊用パトカー(前期型)
【参考資料 ①】三菱GTOによる高速機動隊用パトカー(中期型)
●一部の警察では、GTOのパトカーが存在していたらしく、高速機動隊用として採用されていたが、現在はスバル・インプレッサWRX-STIやR33・R34型スカイラインGT-R等に座を奪われてしまっており、一部の県警ではイベント用として余生を送っている仲間もいる。
●重量が1.7トンあるためか、パトカー問わず一般でも高速域でのブレーキは非常に難しく、一部では「高速域で走行するのが怖い。」と言われる秘話もある。
●GT2ではフロントフェイスが若干小変更と大型リアウィングを与えた98年度仕様が登場しており、新車ラインアップとして登場している。
●この時の三菱のスポーツマシンもGTO・FTO以上に、ランサーエボリューションの人気が高まってしまったため、次第に陰に隠れてしまい、2001年に生産終了となった。
●TVCM 三菱GTO 前期型 パート1
●ベストモータリング 1991年1月号 GTO特集